×

国学院大が1部残留に望みつなぐ 仲村光陽がリーグ戦初本塁打 鳥山監督の“予言”的中

2024年05月24日 20:04

野球

国学院大が1部残留に望みつなぐ 仲村光陽がリーグ戦初本塁打 鳥山監督の“予言”的中
<日大・国学院大>試合を制した国学院大ナイン(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【東都大学野球1部春季リーグ・第4週第2日   国学院大11―3日大 ( 2024年5月24日    神宮 )】 1部残留へ負けられない国学院大が14安打11得点と打線が爆発。29日の日大3回戦で勝利すれば1部残留が決まり、鳥山泰孝監督も「先行されたが早めに追いつけたことが良かった」と汗を拭った。
 苦しんできた4年生が一振りで決めた。同点の5回1死一塁から決勝の左越え2ランを放ち、この回の一挙6得点につなげたのが仲村光陽外野手(4年=尽誠学園)。チームにとっての大一番でリーグ戦初本塁打を放ち「一本出せばチームのためになると思って試合に挑んでいたので、結果的にホームランになって良かった」と喜んだ。

 結果が出なくてもバットを振り続けた。その姿を野球の神様はしっかりと見ていた。昨秋はスタメンに名を連ねることも多かったが、今春は開幕前から調子を落とすとリーグ戦での出番は少なかった。しかし、敗れると最下位が決定する22日の亜大戦から4番に座ると、崖っぷちに立たされたチームを救う救世主となった。

 3月のオープン戦では2三振を喫した際に鳥山監督から「必ずお前のバットで流れを変える時が来るから」と声をかけられていた。まさに“予言”通りの一発を放つと、「悔しかった思いもこうやって報われるんだなと思って一周していました」と、感慨に浸りながらダイヤモンドを一周していた。

 試合後は親のような顔で仲村の発言にうなずいていた指揮官。固い握手を交わし、「非常に喜ばしい。誠心誠意野球に取り組んでいる男なので、神様は見捨てないなと、神様は見てくれているんだなと本当に心からそう思いました」と目を細めた。

 亜大戦から掲げるチームの合言葉は“奇跡の3連勝”。崖っぷちで耐え、1部残留まで残り1勝まではきた。「3連勝するために崖っぷちの中でもここまでやってきた。しっかりチーム全体で準備して臨みたい」と思いを代弁した仲村。勝っても負けても残り一戦。全てを懸ける覚悟はできている。(村井 樹)

おすすめテーマ

2024年05月24日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム