槙原寛己氏 ノーノーの戸郷を祝福「連敗止めるエースの仕事。風格漂ってきた」

2024年05月24日 22:11

野球

槙原寛己氏 ノーノーの戸郷を祝福「連敗止めるエースの仕事。風格漂ってきた」
<神・巨>ノーヒットノーランを達成して笑顔の戸郷(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人1ー0阪神 ( 2024年5月24日    甲子園 )】 試合後半はテレビで見ていた。本当におめでとう、と伝えたい。私も現役時代に数え切れないほどマウンドに上がったが、甲子園は独特な、特に巨人戦は異様な雰囲気がある。四球を一つ出しただけでスタンドが揺れるように沸く。戸郷も9回、先頭・木浪に四球。自分の投球がしづらい中でも最後まで平常心で投げ切った。素晴らしい投球だった。
 123球。最後まで球威が落ちず、フォームのバランスも良かった。もちろん戸郷も偉業達成はうれしいだろう。ただ、チームは苦しい状況に置かれていた。4連敗中で、敵地で首位の阪神戦。その状況を分かった上で、大事な試合を1―0で投げ切って連敗を止めた。エースとしての仕事を果たしたこともまた、大きな喜びだったはずだ。

 今年は開幕投手を務め、これで4勝目。マウンド上の立ち姿、表情なども含めて昨年までとは全然違う。今までは菅野という大エースに頼ってしまっていた部分もあるだろう。しかし、今年はシーズンの最初から「俺がエースだ」という気概が投球からも伝わってくる。まだ24歳と若いが風格が漂ってきた。今年は真の意味での一本立ちの年になるはず。その象徴が、この日のノーヒットノーランだったと思う。

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