天理大が初のベスト4進出 下林主将は22歳の誕生日、ウイニングボール手に「最高のプレゼント」

2024年06月14日 06:00

野球

天理大が初のベスト4進出 下林主将は22歳の誕生日、ウイニングボール手に「最高のプレゼント」
<天理大・帝京大>4強入りを決め、歓喜する下林(右から3人目)ら天理大ナイン(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 【第73回全日本大学野球選手権第4日・準々決勝   天理大3―0帝京大 ( 2024年6月13日    神宮 )】 準々決勝4試合を終え、4強が出そろった。天理大は帝京大を3―0で破り、4度目の挑戦で初めて「8強の壁」を突破した。14日の休養日を挟み、15日に神宮球場で準決勝2試合が開催される。
 本気で4強進出を掲げてきた証拠だ。天理大の選手たちは勝利の瞬間に感情を爆発させた。主将の下林源太(4年)は「8強の壁があったので新チーム結成時から“先輩方を超えよう”と常に言ってきた」と明かした。「5番・三塁」で出場し、2―0の3回2死二塁からの中越え適時二塁打で貢献。大会10度目の出場、4度目の準々決勝で初めて準決勝に駒を進めて抱き合った。

 今春はリーグ最長に並ぶ7連覇。連盟内では敵なしでも、選手権大会では過去3年連続で2回戦までに敗退。下林は2年生だった2年前から出場しており、「4強に進む大学にはスイングや球に強さがある。このままではあかん…」と危機感を募らせた。

 全国の強豪に力勝負を挑むため冬場は2日に1度のウエートトレなどを義務化。4番の石飛(いしとび)智洋(4年)は大会新記録の8打席連続安打こそ逃しても、3試合で計22得点の力強さが躍進に直結した。

 下林は天理高(奈良)出身。帝京大主将で智弁学園(奈良)出身の今崎圭秦(けいしん=4年)と試合前に偶然すれ違い、同じ22歳の誕生日と知った。「どちらかが最高の誕生日になるな」と健闘を誓い合い、試合後は固く握手。「最高の誕生日プレゼントになりました」とウイニングボールを握りしめ、忘れられない記念日になった。 (河合 洋介)

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