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ソフトバンク・今宮“つなぎの2番”の仕事果たし、交流戦Vへの望みもつないだ!打って走って大奮闘

2024年06月14日 05:45

野球

ソフトバンク・今宮“つなぎの2番”の仕事果たし、交流戦Vへの望みもつないだ!打って走って大奮闘
<ソ・ヤ>  4回 1死二塁 栗原の適時打で生還する二走・今宮  (撮影・成瀬 徹)  Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク6-3ヤクルト ( 2024年6月13日    ペイペイD )】 ソフトバンクは13日、ヤクルトを6―3で下し、4カード連続の勝ち越しを決めた。2番の今宮健太内野手(32)が2安打1打点1得点の活躍。初回無死一塁では四球を選んで先制点につなげ、2―2から3点を勝ち越した4回には1死から二塁打で勝ち越し機を演出。さらに続く5回には適時打二塁打を放った。好調の2番打者がつなぎ役などで活躍し、交流戦優勝に望みをつないだ。
 同点に追いつかれた直後の4回、2番・今宮が持ち味を存分に発揮する一打を放った。1死からヤクルト先発・高橋が投じた初球のスライダーを右中間へ運んで二塁打でチャンスメーク。クリーンアップに回し、3番・栗原の中前打で勝ち越しのホームへと滑り込んだ。

 続く5回にも2打席連続となる長打を放った。1死二塁の場面で2番手・星の直球を捉えた。ジャンプして捕球を試みた中堅・西川を越える適時二塁打。貴重なダメ押し打となり「とにかくクリーンアップにつなぐ意識だけでした。結果的に大きい追加点を取ることができて良かったです」と声を弾ませた。

 交流戦に入ってから15試合で打率・328と快音を響かせている。外野に飛んだ18本のヒットの内訳は、17本がセンターから右方向への当たりだ。小久保監督も「彼はスタイルを築き上げてきていると思うので。あのままセンター中心で欲を出さずにやってほしいと思います」と目を細める。

 4月3、4日のロッテ戦では2試合連続で本塁打も放っている。過去には4年連続2桁アーチもマークしており、スタンドへ運ぶパワーは十分に秘めている。ただ、今季はキャンプから「悪いところは大振りになること」とライナー性の打球を意識したスイングを体に染みつけた。

 交流戦首位の楽天とは2ゲーム差ながら、10勝5敗の2位。チームの勝利のためにつなぎの意識に徹する鷹の2番が、交流戦Vの可能性をつなぐ活躍を見せた。

 この日は広島で活躍した故・衣笠祥雄さんが1987年に2131試合連続出場の世界記録を達成した「鉄人の日」でもある。今宮の父・美智雄さんは次兄に「祥雄」と名前をつけるほどの大ファン。野球をやっていた際はケガに強い選手だったという。

 今宮も現在、過酷なポジションである遊撃での出場が1498試合となり球団記録を更新中。西武、楽天で活躍した憧れの存在・松井稼頭央のリーグ記録1531試合も着々と近づいてきている。「パ・リーグで見るとですけど、メジャーに行っている選手が多いですから。まだまだだと思う。もっともっと頑張っていきたい」。生涯・遊撃を目指す背番号6が、攻守にわたりチームを支えていく。 (木下 大一)

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