青学大150キロ右腕2年・鈴木 スーパー救援で逆転4強!5回8K零封

2024年06月14日 05:00

野球

青学大150キロ右腕2年・鈴木 スーパー救援で逆転4強!5回8K零封
<青学大・中京大>力投する青学大・鈴木(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第73回全日本大学野球選手権第4日・準々決勝   青学大6―3中京大 ( 2024年6月13日    神宮 )】 準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。連覇を目指す青学大は6―3で中京大に逆転勝ち。2年後のドラフト候補としてすでに注目されている最速150キロ右腕・鈴木泰成投手(2年)が3番手として5回無失点と好救援した。天理大、早大、東日本国際大も勝ち進み、15日に準決勝が行われる。
 表情一つ変えず淡々と剛球を投げ続けた右腕が、神宮の空気を変えた。鈴木は5回を4安打無失点に封じ、最速148キロの直球を軸に毎回の8奪三振。逆転勝利を呼び込み、最後はマウンド上で両手を強く握って勝利をかみしめた。

 「ピンチだからと気負うことはなく、でも0で抑えることに全力を注ぎました」

 厳しい場面にも、動じることはなかった。1点勝ち越され、なおも5回無死一、二塁から救援。1死満塁とピンチを広げたが、ここから本領を発揮した。いずれも直球を続けて追い込み、最後は落差の大きいフォークで決める。2者連続の空振り三振で窮地を脱し「三振は狙っていました」と胸を張った。

 昨年、エースとして日本一へ導いた常広(広島)の背中を追い続けてきた。150キロ近い直球とフォークを武器とした投球スタイルは同じ。ゆったりとした投球フォームもそっくりだ。下半身の力を球に伝えやすくしようとした結果の産物で「似ているのはいい傾向ですかね」と笑った。

 今春はリーグ戦初勝利を挙げると、この試合では大学最長となる5回を投げ確実に成長中。「もっともっと上を目指し、今大会では胴上げ投手を託されたい」。真のエースと呼ばれるまで、歩みは止めない。(村井 樹)

 ◇鈴木 泰成(すずき・たいせい)2004年(平16)5月28日生まれ、茨城県出身の20歳。小1から野球を始め、東海大菅生(東京)では2年春の選抜に出場し8強入りに貢献。青学大では1年春にリーグ戦デビューした。憧れの選手は大学の先輩でもある広島・常広。50メートル走6秒0、遠投105メートル。1メートル87、79キロ。右投げ右打ち。

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