小松大谷 悲願「星稜超え」果たし3年ぶり甲子園 エース西川は「計算通り」の完封劇

2024年07月28日 06:30

野球

小松大谷 悲願「星稜超え」果たし3年ぶり甲子園 エース西川は「計算通り」の完封劇
星稜を破って甲子園を決めた小松大谷の西川投手(左)と主将の東野捕手はマウンド上で歓喜する(撮影 千田 篤史) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権石川大会決勝   小松大谷5ー0星稜 ( 2024年7月27日    石川県立 )】 小松大谷が、3年ぶり3度目の夏切符を獲得した。準決勝で日本航空石川、決勝で星稜と、今春の選抜に出場した2校を破った。
 10年前の14年決勝で小松大谷は9回まで8点をリードしながら、9回に星稜に9点を奪われてサヨナラ負け。甲子園の道が消えた。19、22年決勝も星稜に敗れた。前回出場した21年決勝は金沢が相手で、星稜と当たらないまま2度目の出場を果たしており、決勝での“星稜の壁”を越えることは悲願だった。

 「あれから10年、俺たちがリベンジしよう」。試合前アップでナインは誓い合った。初回、3番・田西称(たさい・とな=2年)の通算14本目の右越え2ランに力をえて、先発・西川大智投手(3年)は星稜打線と相対した。

 西川が奪った三振は一つだけだが、18個のフライアウトを奪ったのは計算通り。「緩急でストレートを際立たせるためにチェンジアップとスライダーを使った。“1回分の1”の思いが9回まで続いた」と先を考えず打者に集中し続けた結果、甲子園の道を完封で開いた。  (千田 篤史)

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