中日・松山晋也 球宴交流で再確認した向上心 炎のセットアッパーはさらなる高みへ

2024年07月28日 08:00

野球

中日・松山晋也 球宴交流で再確認した向上心 炎のセットアッパーはさらなる高みへ
中日・松山晋也 Photo By スポニチ
 意義深い、初球宴になったはずだ。監督推薦でオールスター戦に初出場した中日・松山晋也投手(24)だ。
 「他球団の方々といろいろ交流して、いろんな話を聞いて、“もっと、野球がうまくなりたい”という気持ちが強くなりました」

 エスコンフィールド北海道で行われた7月23日の第1戦の6回に4番手で登板。普段は、ネット上などで「ガンギマリ」と言われるほど眼光鋭く、闘志全開で投げ込むが、柔和な笑みを浮かべて、初の夢舞台に立った。

 「やっぱりこう、僕は鬼気迫るものがあって、力が発揮されるんだなってことが改めて分かりました。DeNAの森原さんに聞いたケアの仕方も興味深かったです。うち(中日)ではやっていないケアで、オイルを使ったマッサージみたいな。そういうのも本当に勉強になりましたね」

 22年育成ドラフト1位で八戸学院大から入団。昨年6月に支配下登録されると、一気に勝ちパターンに定着。今年3月には、侍ジャパン強化試合のメンバーにも選出された。今季も41試合に登板し、2勝2敗、27ホールド、防御率1・37(7月27日時点)。目下10試合連続ホールドで、18試合連続無失点中だ。

 屈辱の敗戦が、飛躍の糧。今季開幕戦の3月29日のヤクルト戦の3―2の8回に4番手で登板。味方の拙守から無死一、二塁を招き、サンタナに同点打を浴びるなど2失点し1死も奪えず降板。同30日も1―0の8回に登板し、安打と四球などで2死一、二塁で、オスナに痛恨の同点打を許した。接戦の終盤を託される重圧、1球の怖さを知った上で、それでも「やり返す」という思いが勝る。

 「怖さはめっちゃ知っています。やっぱり、人生かかっていますから。でも、それが、もう自分を動かす源になっています。怖さを持ちながら、でも、勢いを大事にするのが僕です。後半戦も、チームのために、しっかり投げていきたいです」

 勝負の後半戦。チームは苦境が続くが、若きセットアッパーが懸命に腕を振る覚悟だ。(記者コラム・湯澤 涼)

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