阪神・湯浅 目標設定は来春のキャンプで合流 早くも変化実感「少し動いた感じも今年になかった感覚」

2024年08月28日 05:15

野球

阪神・湯浅 目標設定は来春のキャンプで合流 早くも変化実感「少し動いた感じも今年になかった感覚」
復帰への思いを語った阪神・湯浅(撮影・岸 良祐)  Photo By スポニチ
 阪神・湯浅京己投手(25)が27日、国指定の難病「胸椎黄色じん帯骨化切除術」を経て西宮市内の鳴尾浜球場室内練習場でリハビリを開始した。当面は室内での別メニューとなるものの、来春キャンプでの全体練習合流を目標に掲げた。
 「ここからシーズンオフになる。来年の春季キャンプからしっかりやれるように、リハビリを焦らず、徐々に良くなるようにやる」

 今春はキャンプ終盤に2軍落ちし、3月には体調不良のため離脱するなど思うようにいかない。2軍では25試合登板2勝2敗、防御率7.48。常に違和感がつきまとった。肋間(ろっかん)神経痛の症状や右足を中心に力が入らなくなる症状があり、それが日を追うごとに悪化。「投げられなくなったらどうしよう」。不安な日々の中で「黄色じん帯骨化症」が判明し、手術に踏み切った。その術後、早くも変化があった。「右足の感じがすごく軽くて、立つ感じやリハビリで少し動いた感じも今年になかった感覚が出てきた」。希望の光が見えた。

 「黄色じん帯骨化症」は球界でも投手に発症例が複数あり、近年ではDeNA・三嶋、中日・福、ロッテ・岩下が手術をへて、いずれも約半年後に1軍復帰登板を果たしている。「医療技術も、去年よりも今年の方が進んでいるという話も聞かせてもらった。自分の中でも手術して、もう一回頑張れるという、そういう気持ちにさせてもらった」。球界の“先輩”の事例に手術を後押しされた。

 「(今は)何もできないので、その分、来年、チームに貢献したい」と湯浅。試練を乗り越え、再び満員の甲子園でアツアツの投球を披露する日を目指し、リハビリに励む。

 ≪DeNA・三嶋らが克服≫
 ○…近年のプロ野球選手で黄色じん帯骨化症を発症した選手には、DeNA・三嶋、中日・福、ロッテ・岩下がいる。三嶋は22年8月に手術を受け、23年4月1日阪神戦で1軍復帰。福は22年10月に手術を受けて23年5月5日巨人戦、岩下は23年10月に手術を受けて今年4月25日ソフトバンク戦で復帰しており、経過が順調なら、おおむね術後6カ月前後で1軍復帰を果たしている。

おすすめテーマ

野球の2024年08月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム