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オリックス・比嘉 万感の“引退登板”「アウトを取れた姿を見せられたのでよかった」

2024年09月16日 17:41

野球

オリックス・比嘉 万感の“引退登板”「アウトを取れた姿を見せられたのでよかった」
<オ・ソ>8回、中嶋監督からマウンドを託された比嘉(右端)(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス0―1ソフトバンク ( 2024年9月16日    京セラD )】 今季限りでの現役引退を表明したオリックスの比嘉幹貴投手(41)は、現役最後の登板を終えて万感の思いを口にした。
 「今日に関しては“明日(どうなっても)いいや”という感じなので、今持っている全力で投げたという感じ。多少不安もあったんですけど、ある程度自分の球が投げられていたのでそこはよかったかなと」

 0―1の8回2死二塁、同じ沖縄県出身の山川の打席でマウンドへ。中嶋監督自らがマウンドに足を運び、大歓声に迎えられての登板となった。「(監督自らマウンドに来ることは)めったにないので、そういう(送り出す)気持ちは感じました。(山川との対戦は)嫌だな~と思いながら、何とかアウトを取れたらいいなと思って投げていました」。山川は四球で歩かせたものの、続く中村を右飛に仕留めて仕事を果たした。

 スタンドからは同じく引退を表明したT―岡田、安達、小田らも観戦。宮城や山岡といったベンチ外の後輩もバックネット裏から最後の勇姿を見届けた。「ありがたいですね。後輩が見ている中、アウトを取れた姿を見せられたのでよかった」。ほっとした表情でベンチに戻り、中嶋監督とガッチリ握手を交わした。

 15年の現役生活を振り返り、「27歳(の年)でドラフトされて、28が新人の年で太く、短くみたいな。サトタツみたいな野球人生を描いていたんですけど、パッと稼いでみたいなね。なんか、細く長くやったかなみたいな野球人生ですね」。かつてともにブルペン陣を支え、取材対応のため隣にいた佐藤達也広報を見ながら柔和な笑みを浮かべた比嘉。

 後輩たちに向けては「本当にいい投手が多いので、ポテンシャルの高い投手がいっぱいいる。怪我せずに、技術で悩める状態に毎日あるのが大事かなと。ずっとコンスタントに結果を残せるように、体と技術に向かい合いながら頑張ってほしいと思っています」と、41歳まで現役を続けたベテラン右腕らしく、エールを送っていた。

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