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楽天・田中将大「悔しい」 362日ぶり復帰戦は5回4失点で黒星 3位以下が確定 ロッテとは2ゲーム差

2024年09月28日 16:30

野球

楽天・田中将大「悔しい」 362日ぶり復帰戦は5回4失点で黒星 3位以下が確定 ロッテとは2ゲーム差
<楽・オ>4回に3点を失った田中将(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天2―5オリックス ( 2024年9月28日    楽天モバイル )】 昨年10月の右肘手術から完全復活を目指す楽天・田中将大投手(35)が、28日のオリックス戦(楽天モバイルパーク)で今季初先発したが、5回6安打4失点で敗戦投手となった。この敗戦で楽天は3位以下が確定。クライマックスシリーズ(CS)圏内の3位のロッテが勝利したため、2ゲーム差に広げられた。
 昨年10月2日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来、362日ぶりの1軍のマウンドで今季初勝利、そして日米通算198勝目はならず、チームを勝利に導けなかった。

 本拠のスタンドからはマウンドに上がる田中将に大きな拍手がおくられた。1軍の本拠地登板は昨年8月26日のソフトバンク戦以来、399日ぶりとなる。白星を挙げたのもその時が最後だ。日米通算197勝を積み上げてきた右腕は時を動かすため、マウンド上で軽くジャンプをし、大きく息をはいて第一球の145キロ直球を投じた。

 3回まで1安打無失点と慎重に立ち上がったが、1点リードの4回だった。先頭から3連打を浴び無死満塁のピンチ。ここでセデーニョの右犠飛で同点とされる。さらに1死二、三塁から渡部に一塁へスクイズを決められ勝ち越しを許し、若月にも右前適時打され、この回計3失点となった。さらに5回には太田に外角の143キロ直球を逆方向の右翼席に運ばれるソロで、痛い追加点を許した。結局、5回、93球で6安打4失点、最速は147キロを記録したが、2四球で三振はわずか1つだった。

 昨年10月に右肘のクリーニング手術。今年のキャンプは1軍スタートだったが、調子が上がらず、開幕から2軍調整が続き、8月上旬に4カ月半ぶりに実戦復帰してからは、球数を制限しながらリハビリ登板を重ねた。そして5度目の登板だった前回13日のイースタン・リーグ日本ハム戦(森林どり泉)は制限なしで術後最長となる7回を投げ、98球、7安打3失点(自責点2)。無四球で3三振を奪い、最速は146キロと準備を整えたが、苦い復帰戦となった。

 現在4位のチームは勝率5割に戻り、3位のロッテとの差は2ゲームに広がった。この敗戦で日本ハムの2位が確定した。残り8試合、ロッテとの直接対決は2試合残されてはいるが、CS進出にはこれ以上離されるわけにはいかない。

 ▼田中将  緊張はもちろんしました。昨日から言ってましたけど。ただ緊張感がありながらもゲームにはしっかり初回から入ることはできたと思います。(歓声は)びっくりしました。あんな歓声があるなんて。球場全体ああいう声援をいただけてすごく嬉しかったですね。こういう試合にしてしまってるので、結果が全てかなと。マウンド上がったら、自分の事情なんか関係ないんで、今日はこういう投球になってしまってゲームを落としてしまって悔しいです。

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