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上位指名権がなくてもヤンキースの強みはドラフトと育成 ジャッジ、ボルピ、ウェルズなど生え抜きが躍動

2024年10月18日 11:15

野球

上位指名権がなくてもヤンキースの強みはドラフトと育成 ジャッジ、ボルピ、ウェルズなど生え抜きが躍動
<ガーディアンズ・ヤンキース>8回、同点2ランを放つヤンキース・ジャッジ(AP) Photo By AP
 ニューヨークポスト紙のジョエル・シャーマン記者が17日、近年ヤンキースがドラフトと育成で成功していると報じた。アーロン・ジャッジ中堅手(13年)、クラーク・シュミット(17年)投手、アンソニー・ボルピ遊撃手(19年)、オースティン・ウェルズ捕手(20年)と、生え抜きのドラフト1巡目指名選手たちが今季のポストシーズンで躍動しているからだ。他にもトレードしてしまったが、21年の1巡指名トレイ・スウィーニー遊撃手がタイガースのプレーオフ進出に重要な貢献を果たした。
 ヤンキースは毎年好成績を残しているため、1巡目の上位指名権を手にすることが少ない。1992年にデレク・ジーターを1巡目、全体6番目に指名して以来、トップ10の指名権を持っていなかった。それでもヤンキースは獲得した若手をファームでしっかり育てる。24年にメジャー初登場を果たした選手の中で、最初にヤンキースとプロ契約した選手は62人もいた。これはアストロズの68人、ドジャースの63人に次ぐ3位だ。この数は過去4年間も一貫しており、23年は6位、22年は2位、21年と20年は3位だった。

 優れた若手を育てることで、トレードで他球団からフアン・ソト、アンソニー・リゾなどを獲得できる。今年ヤンキースでデビューした選手もいる。ジョシュ・マチエスキ(18年のドラフト10巡左腕投手)、カルロス・ナルバエス(ベネズエラ出身、捕手)、ベン・ライス(21年のドラフト12巡一塁手)、ウィル・ウォーレン(21年のドラフト8巡投手)らだ。さらに、ネストル・コルテスやトミー・ケンリーは一度離れて戻ってきたが、元々ヤンキースのドラフト指名選手だった。

 ハル・スタインブレナー・オーナーはフアン・ソトを引き留めつつも、年俸総額を3億ドル以下に引き下げたいという意向を持っている。であれば、なるべく生え抜きの選手がレギュラーの座を獲得し、定着してもらいたい。ジェーソン・ドミンゲスが来年からレギュラーの外野手になる必要があり、ウォーレンやチェイス・ハンプトンはローテーションに入ることが求められる。さらに、オズワルド・カブレラかオズワルド・ペラザがグレイバー・トーレスの後継として二塁手に昇格することが必要。だが、今のヤンキースなら可能かもしれない。

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