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巨人 逆襲2勝目!ベテラン・坂本がヘッスラ連発!執念が崖っ縁救った

2024年10月20日 05:30

野球

巨人 逆襲2勝目!ベテラン・坂本がヘッスラ連発!執念が崖っ縁救った
<巨・D>7回、岸田のスクイズで生還した坂本(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セCSファイナルステージ第4戦   巨人4―1DeNA ( 2024年10月19日    東京D )】 「2024 JERA クライマックスシリーズ(CS) セ」のファイナルステージ第4戦は19日、リーグ覇者の巨人が3位のDeNAに4―1で勝利。負ければ敗退の崖っ縁で初勝利を挙げ、アドバンテージ1勝を含めて2勝3敗とした。同点の7回1死一塁から、坂本勇人内野手(35)が走者としてヘッドスライディングを連発して勝ち越しの生還。2試合ぶりにスタメン復帰したベテランの気迫で、逆襲への白星をもぎ取った。
 ユニホームは泥にまみれ、決勝の本塁に触れた左手の手袋はすり切れていた。魂のヘッドスライディング連発。坂本は大の字で伏せたまま、地面を4度も叩いて喜びを爆発させた。

 「自分の中でヘッドスライディングが一番速いと思っていたので、思い切って飛び込みました」

 1―1の7回1死から左前打で出塁。続く中山の右前打で一気に三塁へ激走し、頭から突っ込んだ。さらに岸田が初球、投前にセーフティースクイズ。間一髪のタイミングで再びヘッドスライディングし、捕手・戸柱のタッチをかいくぐり、左手で本塁に触れた。負ければ敗退の崖っ縁で、35歳のベテランが魅せた気迫。さらに2点の追加点を呼んだ姿を阿部監督も「もう必死が伝わってくるし、それだけじゃないですか」と称えた。

 CSファイナルステージ3連敗でDeNAに王手をかけられて挑んだ一戦。坂本は「もう勝つしかないという思いで臨みました」と言った。「6番・三塁」で2試合ぶりの先発出場。先発のジャクソンには今季10打数1安打と苦しんでいた。だが、分の悪い右腕に対し、右手と左手の間を指2本分空けて=写真=バットを握り、操作性を重視。2回は153キロ直球、7回は140キロチェンジアップを左前に運んだ。「気のせいです」とはぐらかしたが、現役最多2415安打の18年目のベテランが、豊富な引き出しでマルチ安打につなげた。

 第2戦の円陣では「監督もずっと言っていますけど“ブリブリいけ”と。あんなこと言ってくれる監督はなかなかいない。若い選手は特に失うものはない。チャレンジャーの気持ちで!」とナインを鼓舞した。親交の深い巨人ファンのタレント中居正広からはチームに「三度勝つ!!!」のメッセージとともにカツサンドの差し入れが届いた。

 連敗を3で止めてアドバンテージを含めて2勝3敗。最後に日本一となった12年もファイナルSで中日を相手に、3連敗から3連勝で突破した。当時を知る現役選手は長野と坂本だけ。百戦錬磨の35歳が、チームをよみがえらせた。(青森 正宣)

 ≪突破率67%≫巨人が勝利し、アドバンテージによる1勝を含め対戦成績を2勝3敗とした。CSファイナルSで対戦成績を1勝3敗から2勝3敗にしたのは10年ロッテ、12年巨人、16年ソフトバンクに次いで4度目。過去3度のうちロッテと巨人が日本シリーズに進出しており突破率は67%だ。12年前の巨人も1位でファイナルSに臨み3連敗ののちに3連勝しているがどうなるか。

 巨人は7回岸田のスクイズ(記録は犠打野選)が決勝点。プレーオフ、CSでスクイズがV打となったのは80年プレーオフ第2戦マニエル(近鉄)、12年ファーストS第1戦今宮(ソ)、14年ファーストS第1戦中島(日)、16年ファイナルS第5戦中島(日)、19年ファイナルS第4戦丸(巨)に次いで6度目。セで記録したのは巨人だけだ。

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