×

阪神2選手がウインターLへ 22年ドラ5戸井&23年育成ドラ2福島 昨年参加の野口に続きブレーク期す

2024年10月20日 05:15

野球

阪神2選手がウインターLへ 22年ドラ5戸井&23年育成ドラ2福島 昨年参加の野口に続きブレーク期す
阪神・藤川監督 Photo By スポニチ
 阪神が、11月に台湾で開催される「アジア・ウインターリーグ・ベースボール」に、高卒2年目の戸井零士内野手(19)、大卒1年目で育成の福島圭音外野手(23)を派遣することが19日、分かった。昨年派遣された野口恭佑外野手(24)は貴重な実戦経験を積んだことで、今季の1軍初出場につなげた「虎の穴」。各球団から参加する若手のホープとともに、異国の地で切磋琢磨(せっさたくま)する。 
 武者修行のため、戸井と福島が海を渡る。阪神は2選手を11月に台湾で開催されるウインターリーグに派遣することを決定。藤川球児新監督(44)が率いるチームの新戦力となるべく、異国の地で泥くさく白球を追いかける。

 球児チルドレンに名乗りを上げる。戸井は高卒2年目の右打ちの内野手。今季、ウエスタン・リーグで116試合に出場し、打率・246と、新人だった昨季の同・144から大幅に成績を向上させた。内野は全ポジションを守れるユーティリティーぶりも兼備する。育成新人の福島は平田ヘッドコーチら首脳陣から俊足を買われ、今春キャンプで1軍に途中合流。2月23日の巨人とのオープン戦で盗塁を決めるなど、自慢の足でインパクトを残した。

 シーズンオフでありながら、数多くの実戦経験を積めるのが最大のメリットだ。コロナ禍が明け、4年ぶりに開催された昨年は新人だった野口が「NPB RED」の一員として、16試合に出場。打率・313、1本塁打、3打点の数字を残してアピールに成功した。今春は1軍キャンプに参加。1軍初出場を果たしたシーズンでは、26試合で10安打を放った。

 同地でのウインターリーグを足掛かりに、1軍の舞台へ羽ばたいた選手は多い。15年には岩貞が、16年には青柳、坂本が派遣された。岩貞は翌年に自身初の2ケタ10勝をマーク。青柳、坂本もまた「虎の穴」でもまれた経験を生かし、翌年以降の躍進につなげた。

 藤川監督は17日に宮崎で行われているフェニックス・リーグを視察した際、選手を集めて訓示した。「年齢関係なく、いろいろアピールする場面はある」。戸井、福島ともに1軍出場経験はないが、今回のウインターリーグこそ、指揮官の目を引くためには格好の材料となるだろう。台湾へ派遣されることは、球団から寄せられる期待の裏返し。与えられたチャンスは、必ずモノにしてみせる。

 ◇戸井 零士(とい・れいじ)2005年(平17)1月18日生まれ、大阪府出身の19歳。松原第三中1年時に侍ジャパンU―12の一員としてW杯に出場し首位打者を獲得。天理(奈良)では1年秋からベンチ入りし2年春、3年春夏に甲子園出場。22年ドラフト5位で阪神入団。1メートル81、78キロ。右投げ右打ち。

 ◇福島 圭音(ふくしま・けいん)2001年(平13)10月6日生まれ、埼玉県出身の23歳。聖望学園(埼玉)の2年時に内野手から外野手へ転向。関甲新学生リーグの白鴎大では1年秋からリーグ戦に出場し、4年春にリーグ新記録のシーズン20盗塁。23年育成ドラフト2位で阪神入団。1メートル71、72キロ。右投げ左打ち。

おすすめテーマ

野球の2024年10月20日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム