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骨折判明の巨人・吉川尚輝 悲壮な覚悟で1軍復帰 仲間の“尚輝のために”は「聞いたことない(笑い)」

2024年10月19日 22:44

野球

骨折判明の巨人・吉川尚輝 悲壮な覚悟で1軍復帰 仲間の“尚輝のために”は「聞いたことない(笑い)」
セCSファイナルS<巨・D(4)>4回、ベンチの吉川(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セCSファイナルステージ第4戦   巨人1―4DeNA ( 2024年10月19日    東京D )】 シーズン終盤に左脇腹を痛めて戦列を離れていた巨人の吉川尚輝内野手(29)が19日に出場選手登録され、DeNAと対戦した同日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦(東京D)でベンチ入り。最後まで出番はなかったが、開幕3連敗を喫した後の崖っ縁でようやく訪れた待望の初勝利をチームメートとともに味わった。
 試合後、吉川について聞かれた阿部慎之助監督(45)は「本人がファイティングポーズを取ってくれたのでね」と本人から申し出があったとしたうえで「なんとか貢献したいということで、骨はポキッと折れちゃっているけど、気持ちで入ってくれましたね」と骨折していたことを明かした。

 吉川は9月26日のDeNA戦(横浜)で初回に先制&決勝の左前適時打を放って27試合連続出塁としたが、3―0で迎えた2回、1死一、三塁で入った第2打席で相手先発左腕・ケイが投じた6球目、内角高めにきた152キロ直球に身をよじりながらよけ、その場に転倒。その際に自身の肘が当たって左脇腹を痛めた。

 その後も痛み止めを飲みながら出場を続け、チームが4年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた9月28日の広島戦(マツダ)では4安打3得点の大活躍。優勝決定後の2試合はともに先発出場したものの打席には立たず、プロ8年目で自身初となる全143試合出場を果たした。

 レギュラーシーズン終了後はCS出場に向けて別メニュー調整を続けていたが、開幕2日前の今月14日には阿部監督が「尚輝はちょっと厳しそうだな」とCS6試合を吉川不在で戦わざるを得ないことを示唆。「3番・二塁」の重責を担っていた吉川を欠いた打線はCS3試合で合計2得点しかできずに開幕3連敗を喫して崖っ縁に追い詰められていた。

 試合後、報道陣に対応した吉川は自身ができることについて「練習を見てもらえれば、はい」とし、「ある程度自分のなかでは動ける」とし「チームに貢献したい」と悲壮な覚悟を語り、「できることをちょっとずつやりながら、どうしようもないので、こういうケガは。あとは試合に出る場面であったり、準備をしていきたいなと思っています」と出場へも意欲を見せた。

 そして、チームメートたちが“尚輝のために勝ちたい”“尚輝を日本シリーズへ”と意気込んでいることについて聞かれると「そうなんですか?聞いたことないです」と照れ笑い。

 「誰かのためにも、試合にみんな勝ちたいですし、僕も試合に、今日はベンチに入って坂本さんとか熱いものを感じましたし、早くって感じです」と気合を入れ直していた。

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