×

巨人・阿部監督 坂本が見せた魂のヘッスラ2連発に「必死さが伝わってくる。それだけ」

2024年10月19日 21:27

野球

巨人・阿部監督 坂本が見せた魂のヘッスラ2連発に「必死さが伝わってくる。それだけ」
<巨・D>7回、三塁へヘッドスライディングで滑り込む坂本(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セCSファイナルステージ第4戦   巨人4―1DeNA ( 2024年10月19日    東京D )】 4年ぶりにセ・リーグ優勝を果たした巨人が3位のDeNAを下して開幕3連敗後に待望の初勝利。優勝チームにあらかじめ与えられるアドバンテージ1勝を含めて2勝3敗とした。
 この日も負ければ一度も白星を挙げられずにクライマックスシリーズ(CS)敗退が決まり、日本シリーズ進出が消滅するという一戦。阿部慎之助監督(45)は「いやもう、崖っ縁なんでね。もうあと一個も負けなきゃいいんだと思ってやった結果、やっと勝てましたね」と第一声を絞り出した。

 プロ5年目でCS初登板初先発だった23歳左腕・井上が6回1死まで完全投球という快投。1―0で迎えた6回1死から8番・戸柱に許した初安打が同点アーチとなって6回1安打1失点で降板したものの、野手陣の奮起を呼びこんだ。

 初戦から3戦合計2得点の貧打にあえいだ打線が同点で迎えた7回に一挙3点を挙げて勝ち切った。

 1―1で迎えた7回、1死から坂本が左前打を放って出塁。続く中山がしぶとく一、二塁間を抜いてCS通算12打席目で待望の初安打を放つと、ベテランの坂本が一塁から激走を見せて三塁ベースに頭から飛び込んだ。

 そして、岸田が初球でセーフティースクイズ。これに坂本が再び激走し、本塁にヘッドスライディングで勝ち越しホームイン。激走に次ぐ激走、そして魂のヘッスラ2連発で1点をもぎ取ったベテランが手でグラウンドを何度も叩いて珍しく感情を爆発させ最高の笑顔を見せると、苦楽をともにしてきたベンチの阿部監督も拍手して喜んだ。

 「いやもう必死さが伝わってくるし…ね。それだけじゃないですか」と阿部監督。

 この坂本のプレーでこれまでの悪い流れは一変した。犠打野選で一塁に生きた岸田と中山の代走に出ていた二走・増田大が代打・長野の初球に意表を突いた重盗を決めると、長野の右打ちした一ゴロがオースティンの野選と悪送球を誘い、増田大に続いて岸田も一気にホームイン。この回一挙3点を挙げると、8回はバルドナード、9回は大勢の継投で逃げ切った。

 「やっぱり、相手にプレッシャーかけられてなかったっていうのもありましたし。失敗を恐れずね、どんどん動いていくぞっていうのもね、言ってあったので。期待に応えてくれましたね」

 左手首骨折で戦列を離れていたヘルナンデスを緊急昇格させて即5番に起用。ほぼ“ぶっつけ本番”に近い現在の状態について聞かれると「状態も何もないんでね…。あの…。もういってもらうしかないんで、はい」と苦笑い。

 CS突破にはここから3連勝するしかないが「もう今日と同じですね。みんなで一個勝ったんでね。なんとか流れが変わると思ってますんで。また明日頑張ります、はい」と力強く語った。

 

おすすめテーマ

野球の2024年10月19日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム