ドジャース・フリーマン メジャー史上初!WS6戦連発 初回に先制2ラン

2024年10月31日 01:30

野球

ドジャース・フリーマン メジャー史上初!WS6戦連発 初回に先制2ラン
<ヤンキース・ドジャース>初回、フリーマンは先制2ランを放つ(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ワールドシリーズ第4戦   ドジャース4ー11ヤンキース ( 2024年10月29日    ニューヨーク )】 「You got me kidding!(冗談だろ)」。全米にテレビ中継するFOXスポーツの実況者が、思わず叫んだ。今シリーズ4戦連発、21年第5戦(対アストロズ)からはメジャー史上初となるWS6試合連続弾。フリーマンは4万9354人の大観衆が沈黙する中、ダイヤモンドを一周した。
 「最初のプレーの後はいい気分だった。足首の状態も良くなった。ボールもよく見えているし、調子もいい」

 前日に続いて初回に魅せた。1死二塁で打席に立ち、2ボール1ストライクから右腕L・ヒルのスライダーを強振。右翼席への先制2ランは第3戦のリプレー映像を見ているようだった。「今日は得点が足りなかった」と勝利にはつながらなかったが、まだまだ3勝1敗。「できるかぎり早く(世界一を)成し遂げたい」と力を込める。

 35歳は手負いの状態ながら最高峰の舞台で輝きを放っている。8月中旬に右手中指を骨折し、9月下旬には右足首を捻挫。いずれも戦列を離れることはなかった。今WSも不屈の闘志で出場を続け、初戦で逆転サヨナラ満塁弾を放つなど、これで4試合で10打点。WSで10打点以上は60年のボビー・リチャードソン、ミッキー・マントル(ともにヤンキース)以来64年ぶり3人目で、最初の4試合で10打点は史上初の快挙だ。デーブ・ロバーツ監督も「チームに自己中心的な選手はいない。彼はチームのためにプレーする」と感謝する。

 「明日、何をすべきかは、みんな分かっている」とフリーマン。史上最強の3番打者が、ア・リーグ王者の息の根を止める。(笹田幸嗣通信員)

 ≪WS球団新10打点≫フリーマンが初回に先制2ラン。WSではブレーブス時代の21年第5戦から6戦連発となり、17、19年にまたがってマークしたスプリンガー(アストロズ、現ブルージェイズ)を抜いてWS新記録となった。同一シリーズの4試合連続本塁打もスプリンガーに並ぶタイ記録。第1戦からの4戦連発は02年のボンズ(ジャイアンツ)らを抜く新記録だ。また、フリーマンは今年のWSで計10打点とし、ド軍の球団記録を更新した。

 ▼ドジャース・スミス(5回にソロ)外角高めの球をうまく打てた。我々は再び勢いをつかむために、準備を整え、明日このシリーズを終わらせたい。

 ▼ドジャース・カスペリアス(初先発がWSは史上2人目で2回1失点)特別なこと。準備を整え相手打線に対応する時間はあった。次に向けて準備を整えたい。

 ▼ドジャース・ナック(3番手で登板し、4回1失点の力投)トライネンからWSだからといって余計なことをせず、普段どおりのプレーに徹することが大事だと教えられた。

 ≪3連勝から黒星 過去5戦目V≫ドジャースは3連勝からの黒星で3勝1敗。過去のWSで○○○●は1910年アスレチックス、37年ヤンキース、70年オリオールズと3度あるが、3チームとも続く第5戦に○で世界一になっている。

 大谷はメッツとのリーグ優勝決定S第4戦で本塁打を放って以来6試合、33打席連続ノーアーチ。シーズンでは5月18日レッズ戦→28日メッツ戦にかけての9試合連続がワーストだったが、今回の6試合連続はその時以来、約5カ月ぶり。

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