村田に聞く「今日は僕の夜」「絶対後悔したくない気持ちあった」
2019年07月13日 05:30
格闘技
「はよ止めろよ、と思った。止めたやろと思って一瞬バックステップもした。終わってホッとしました」
――やりたいことはできた?
「やりたかったことは相手に起こされないこと。この前はワン・ツー・スリーに対して、顔が跳ね上がって、棒立ちになった。その足腰の強さは練習でずっとやってきた」
――(積極的に出てきた)相手の序盤は意外だった?
「面食らいました。そこで(本田)会長が“前だよ、後ろじゃなくて前でつぶせ”と言ってくれて、それが奏功した。(1回の後半で)ボディーが2回くらい当たってそれが効いた。右も1発当たった。1ラウンドはポイントを取られたと思う」
――左フックが効いた。
「スパーリングでも左フックを効かせることはできていた。練習でできたことしか試合では出ないなと思った。出たら勝てる。17戦やって気づいた」
――2回の決着を逃したら危なかったか?
「思いました。(不可解判定のあった)エンダム戦のレフェリーだから(ストップを)取らないのかなと。いらんことよぎりました」
――被弾もした。
「前にいくしかないと思っていた。この試合が最後になるかもしれないという気持ちもあったし、絶対後悔したくない気持ちもあった」
――早いラウンドの決着は想定していたか?
「結果論です。いいものです。試合が終わったら視力が悪くなるけど、今回はないですよ。嫁のパシリになりますよ」
――こんなに打ち合ったことはないのでは?
「初めてだと思います。相手あってのこと。かみあったと思います。今日は僕の夜でした」
――準備から崩れなかった要因は?
「今回は負けたくない強い気持ちとチーム帝拳のおかげです。不安がないわけはない。不安があるから頑張るし、成長する。自分はヘタレやし、それでいいと思います」
――再起の決断を振り返って。
「結果が出てよかったと思います。(本田)会長が跳ねて喜ぶなんて見たことなかったですから」
――次に見据えるものは?
「気が大きくなるから先のこと言うのやめときましょ。でも、チーム帝拳には世界王者がいないといけないと思います。バトンを渡すぐらいまでは頑張りたい気持ちはあります」