村田 9日ゴロフキン戦の行方は「神のみぞ知る」、試合延期で「良い準備できた」
2022年04月08日 05:30
格闘技
14年7月に米カリフォルニア州での合宿以来、約8年ぶりの再会。村田は「試合への思いに変化はない」としたが、コロナ禍の中でゴロフキンの来日が実現し、国内で統一戦ができることを感謝「素晴らしい試合をお届けします」と約束した。
元3団体統一王者のゴロフキンは、17戦連続KO防衛の世界タイ記録をも打ち立てたKO率84%の強打者。ブックメーカー各社のオッズ(賭け率)は、英大手ウィリアムヒルがゴロフキン勝利1・18倍、村田勝利4・5倍とするなど、ゴロフキンが1・1倍台に対し、村田は4~5・5倍。王者同士の統一戦としては一方的な数字となっており、圧倒的不利を予想されている。
だが、4カ月におよぶ延期によって、不安視していたスパーリング不足は解消。さらにさまざまなパターンの戦い方を試すこともできた。村田は「12月ではなく、4月のタイミングで良かったと思うのは、やはり実戦練習を長い期間できたこと。本当に良い準備ができた」と手応えを口にし、「神のみぞ知る」という独特の表現で自身の可能性を口にした。
この日はルイス・パボン氏(プエルトリコ)がレフェリーを務めることも発表された。パボン氏は17年5月のエンダム(フランス)第1戦、19年7月のブラント(米国)第2戦でも村田の試合を裁いた。エンダムには“疑惑の判定”で敗れたものの、ブラントには2回TKO勝ち。村田をよく知るレフェリーが“追い風”になる可能性もある。
8日は前日計量。神はどういう結末を準備しているのか。世紀の一戦のゴングは刻一刻と近づいてきた。
【村田に聞く】
――対面して試合への気持ちの変化は?
「試合への思いは変化していない。ゴロフキン選手と日本で試合ができることは、良い巡り合わせだと思っている」
――コロナ下で試合を行うことについて。
「(ゴロフキンが)完璧な答えをしてくれたので、そのまま復唱するだけになってしまいました(笑い)。この大変な状況で、いろいろな条件がそろわないとできない、そして、物凄くリスクがある中で、この試合を組んでくださった方に感謝していますし、会場に来てくださる皆さまにも感謝します」
――念願だった試合が近づいている。
「試合まで感情は動くと思う。リングに立った瞬間にどういう感情になっているのか、その場で感じたいし、その感情を自分自身でしっかり俯瞰(ふかん)して見られればと思っています」