桑原拓が3―0判定勝ちで東洋太平洋フライ級新王者 今後は尚弥のスパーリングパートナーに

2022年10月25日 21:22

格闘技

桑原拓が3―0判定勝ちで東洋太平洋フライ級新王者 今後は尚弥のスパーリングパートナーに
東洋太平洋フライ級新王者となった桑原拓(右から2人目) Photo By スポニチ
 【プロボクシング東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦 ( 2022年10月25日    後楽園ホール )】 東洋太平洋フライ級13位の桑原拓(27=大橋)が王者ジーメル・マグラモ(28=フィリピン)に3―0で判定勝ちして新王者となった。プロ12戦目で初タイトルとなった桑原は11勝(6KO)1敗。20年11月のWBO世界フライ級王座決定戦で中谷潤人(24=M・T)に8回KO負けして以来の敗戦を喫し、昨年10月に獲得した王座の初防衛に失敗したマグラモは29戦26勝(21KO)3敗。
 立ち上がりからスピードと手数で勝る桑原は左のフック、アッパー、ボディーを打ち込み、3回からは右ストレートもヒット。4回終了時の公開採点では3~4点差で3―0と圧倒した。5回からはマグラモがプレスを強め、接近してから左右のフックを振るい、桑原も下がりながら右のカウンターや左ボディーで対抗。8回終了時の公開採点でも6点差1人、4点差2人でリードした。11回終了間際にコーナーで右ストレートを浴びてヒヤリとさせられたものの、終盤も要所でカウンターを決めて逃げ切り、採点は116―112が1人、117―111が2人だった。

 桑原は昨年7月、日本フライ級王者ユーリ阿久井政悟(27=倉敷守安)に挑戦して10回TKO負け。持ち味のスピードを生かしたボクシングだけでは限界があると感じ、肉体改造とともに接近戦でも打ち合えるスタイルを身につけてきた。「誇りも自信も全て失って、目の前が真っ暗になった」というプロ初黒星から1年3カ月、「ここで負けたら終わりという重圧の中でやってきた。今ここにベルトがあってホッとしてます」と声を詰まらせた。

 12月13日に4団体王座統一戦を控えるジムの先輩、WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)からスパーリングパートナーに指名されている。「今日の内容じゃ世界はまだまだ」と話す一方、「4団体統一戦の勝利に少しでも貢献できれば」と誓った。

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