元世界王者・岩佐が再起戦に4回KO勝ち 相手が体重つくれずも「逃げずに感謝している」

2022年10月25日 22:46

格闘技

元世界王者・岩佐が再起戦に4回KO勝ち 相手が体重つくれずも「逃げずに感謝している」
1年半ぶりの再起戦を飾った岩佐亮佑(中) Photo By スポニチ
 プロボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮佑(32=セレス)が25日、後楽園ホールで約1年半ぶりの再起戦となる62・0キロ契約10回戦に臨み、元WBO世界フェザー級1位のゼネシス・カシミ・セルバニア(31=フィリピン、カシミ)に4回1分46秒KO勝ちした。IBF世界スーパーバンタム級暫定王者だった昨年4月、WBAスーパー&IBF統一世界スーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(27=ウズベキスタン)との王座統一戦に5回TKO負けして以来の試合だった岩佐は32戦28勝(18KO)4敗。現日本フェザー級18位のセルバニアは38戦34勝(16KO)4敗。
 フェザー級(リミット57・1キロ)で行われる予定だった試合はセルバニアから体重をつくれないとの申し出があり、まずは59キロ、さらに62キロへと契約体重が変更された。セルバニアは前日計量も600グラムオーバーの62・6キロでクリアできず、当日計量で64キロ以下の体重制限が設けられていた。「スーパーライト級でしょ?体重が重いとパンチは危険と誰よりも知っているので怖かった」と明かした岩佐だが、「1年半も試合をしてなくて、これで試合が飛んで、またつくり直す方が嫌だった」と国内では4年ぶりのリングに上がり、ボディーを利かせてからアッパーのダブルで倒してテンカウント。「逃げずにリングに上がってくれて(セルバニアには)感謝している。試合をやらない方がしんどかった」と話した。

 試合前には「勝っても負けても今日で引退する覚悟はできていた」という。だからこそ「フェザー級は世界の選手層が厚いし、すぐに行けるとは思ってないが、これで1つの扉が開いた。次の試合のことしか考えていない」と心境を口にした。元WBA世界スーパーフライ級王者のセレス小林会長も「自分にも経験があるが、負けたらもっとやらなくてはと、気持ちのつくりかたが難しい。岩佐も気持ちをつくるのに限界が来ている。調整試合の必要はないし、気持ちに応えられる試合を組んであげたい」と話した。

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