前フライ級世界王者・中谷潤人がSフライ級デビューで大差判定勝ち「楽しくなった」

2022年11月01日 19:36

格闘技

前フライ級世界王者・中谷潤人がSフライ級デビューで大差判定勝ち「楽しくなった」
<スーパーフライ級10回戦 中谷潤人・フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア>4回、ロドリゲス(右)にパンチを浴びせる中谷潤(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【スーパーフライ級10回戦 ( 2022年11月1日    さいたまスーパーアリーナ )】 “ネクスト・モンスター”と期待される前WBO世界フライ級王者・中谷潤人(24=M・T)がスーパーフライ級デビュー戦を白星で飾った。元統一世界ミニマム級王者で現WBO世界スーパーフライ級3位のフランシスコ・ロドリゲス(29=メキシコ)に3―0で判定勝ち。プロデビューから24連勝を飾り、2階級制覇へスタートを切った。
 前進してフックを振るうロドリゲスは1回途中でサウスポーへスイッチ。中谷は左ストレートや右フック、アッパーで迎撃したが、被弾も目立った。ロドリゲスは2回もプレスを強め、ロープに詰めてボディーを連打。しかし、中谷もステップで距離を取ってロングレンジの左を打ち込むなど対応。3回からは接近しようとするロドリゲスを右ジャブで突き放し、5回には頭を下げて突っ込む相手にアッパーの連打を見舞った。

 中谷は6回終了間際に右へ一瞬スイッチ。8回にもアッパーを連打したが、過去42戦でKO負けが1回だけとタフなロドリゲスは動じずに打ち返した。中谷は左ストレートなど精度で勝りながらも、危ないパンチをもらう場面もあり、昨年9月にWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)に挑戦して判定負けしたロドリゲスを倒しきれなかった。ジャッジの採点は97―92、98―91、99―90と大差がついた。

 中谷はリング上で「(相手が)最初からペースを強めてきた。自分もスタンスの近い距離でやってみたりしたけど、タフな選手で元世界王者ということで、いい経験になりました」とコメント。楽しそうな表情をしていたと指摘されると「相手も乗ってきたので楽しくなって…。凄く充実した、いい経験になりました」と笑顔。「スーパーフライ級で世界王者になるのに重要な試合に勝つことができた。必ずスーパーフライ級で世界王者になります」と宣言した。中谷は10月下旬、2度防衛したWBO世界フライ級王座を返上。スーパーフライ級転向初戦に勝ったことで、井岡の指名挑戦者となることが有力だ。

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