東京五輪金メダリスト入江聖奈、全日本2連覇で“有終の美”飾る「凄く幸せな9分間」
2022年11月27日 11:34
格闘技
決勝後のメダルセレモニーでは「凄く幸せな9分間を送れた。パリ五輪を目指す後輩、颯希と最後まで気持ちよく打ち合うことができた。ボクサーらしく打ち合いで終わりたいと思った。ポイント取られたのは反省だが、満足です」と笑顔。今後の夢、目標は2つあるとし、「個人的な目標は大学院に進んでカエルの研究、良き“カエル人”になりますように精進しますので、SNSを見てください」と話してから「女子ボクシングはいま、いい波がきていて、凄く強くて面白い選手がたくさんいるので応援よろしくお願いします」とアピールした。
卒業後は大好きなカエルを研究するため、東京農工大大学院に進学する。最後の国際大会となった今月上旬のアジア選手権(ヨルダン)は準優勝。久しぶりに敗戦を味わい、「切り替えてゲームをしようと思ったけど、涙が出ちゃってできなかった」ほど悔しかったものの、大学限りで引退する意思は変わらなかった。前日26日の準決勝後には「卒業式みたいな、寂しさもありながら、次の道に進める希望もあり、よく分からない気持ち」と心境を明かし、後輩との一戦に向けて「(吉澤)颯希はパリ五輪も狙っている選手だと思うので、後輩へのバトンタッチをしっかりして、先輩っぽく試合したい。フェザー級を継いでもらわないといけないので。試合の中で伝えれるものは伝えて、でも、勝ちは譲らずに有終の美でいきたいと思います」を決意表明。宣言通りの結果で14年間のボクシング人生にピリオドを打った。