森脇唯人が4連覇のミドル級に続きライトヘビー級でも日本一に パリ五輪見据え「80キロでメダルを」

2022年11月27日 16:31

格闘技

森脇唯人が4連覇のミドル級に続きライトヘビー級でも日本一に パリ五輪見据え「80キロでメダルを」
<全日本ボクシング選手権>男子ライトヘビー級で優勝した森脇(左)(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ボクシング全日本選手権最終日 ( 2022年11月27日    東京・墨田区総合体育館 )】 男女決勝17試合が行われ、男子ライトヘビー級は東京五輪同ミドル級代表の森脇唯人(自衛隊)がジョンソン・ジュリアン(沖縄水産高)を5―0で破り、昨年まで4連覇したミドル級に続き新階級でも頂点に立った。長いリーチのジャブで試合を支配し、2回には強烈な左フックを打ち込んでスタンディングダウンを奪取。3回にもスタンディグダウンを奪うなどフルマークで快勝した。
 国内ミドル級の絶対王者も、24年パリ五輪の実施階級からミドル級(75キロ以下)がなくなったため7月の国際大会を最後にライトヘビー級(80キロ以下)に転向。5キロ重いクラスに対応するため、食事やトレーニングから見直して戦い方の引き出しも増やそうと模索している。この日は「いろいろなことをやりたいという欲が出て自分の中ではダメでした。リードだけで崩せなくて、その後の作戦を混ぜてやりすぎて中途半端になった。判定まで行かずにどこかで決めたいという欲も出てしまった」と反省したものの、「ここを勝たないとスタートに立てない」という転級初戦で優勝を飾った。

 80キロ級以上の階級で日本人選手が主要国際大会で白星を挙げたのは、森脇らと東京五輪を目指した梅村錬のみ(19年世界選手権)。五輪出場がかなわず引退した梅村氏の思いも受け継ぎ、「日本人として初めて80キロで国際大会のメダルを獲りたい」という。今後は来年5月の世界選手権、パリ五輪の大陸予選を兼ねる同9月の杭州アジア大会、さらにパリ五輪が控えており、「時間はないけど、時間をかけて体や精神面をしっかりつくっていきたい」と森脇。「早く国際大会に出たい。まずはアジア大会でメダルを獲って、色を変えていきたい」と話す一方、来年1月には米コロラド州の米国オリンピックトレーニングセンターで合宿を行う計画もあると明かし、「今の80キロの世界王者はUSAの選手で、手合わせしたこともある。ちょっと楽しみです」と視線を鋭くした。

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