全日本フライ級は牧野草子がV2 世界王者・坪井智也とボックスオフで同門対決へ

2022年11月27日 15:33

格闘技

全日本フライ級は牧野草子がV2 世界王者・坪井智也とボックスオフで同門対決へ
<全日本ボクシング選手権>男子フライ級で優勝した牧野(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ボクシング全日本選手権最終日 ( 2022年11月27日    東京・墨田区総合体育館 )】 男女決勝17試合が行われ、男子フライ級(51キロ以下)は前回王者の牧野草子=まきの・そうし=(自衛隊)が昨年の世界ユース選手権8強の吉良大弥(東農大)に4―1で勝ち、2連覇を達成した。足を使いながら牧野がジャブやボディーを先に狙い、吉良が持ち味のパワーパンチを振るう展開は1、2ラウンドとも採点が3―2で割れる接戦。手数の多さや、すれちがいざまのパンチなど多彩な攻めを見せた牧野が30―27、27―30、29―28が3人のスプリットデシジョンを制した。
 中3までキックボクシングに取り組み、那須川天心が練習仲間だった。高校からボクシングに転向し、昨年の大会で初優勝。日本一と、その後の国際大会出場が自信になったという。「チャンピオン、第1シードとして臨んだのでいつもと違うプレッシャーはあったが、最後まで落ち着いて戦えた。自分のボクシングの幅も引き出せた」。この試合でも、見た目の良い吉良のパンチをもらわないように駆け引きしながら、確実に当てる戦い方で勝ちきった。

 全日本選手権優勝で、24年パリ五輪大陸予選を兼ねる杭州アジア大会(来年9月開幕)出場を懸ける代表決定戦(ボックスオフ)への出場権を獲得した。来年2月予定のボックスオフでは、昨年の世界選手権バンタム級金メダリストで、今月上旬のアジア選手権(ヨルダン)フライ級銅メダルの坪井智也(自衛隊)との同門対決が待つ。五輪を争う“ライバル”とは「意識するというよりも慣れが出てきてしまう」と練習での手合わせも減ったと話す一方、「相手が坪井さんにかかわらず自分の成長を示したい」と落ち着いた様子で抱負を述べた。

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