荒本一成、地元企業の支援受け復活V「次は代表としてメダルを」

2022年11月27日 16:14

格闘技

荒本一成、地元企業の支援受け復活V「次は代表としてメダルを」
<全日本ボクシング選手権>男子ミドル級で優勝した荒本(左)(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 アマチュアボクシングの全日本選手権最終日は27日、東京・墨田区総合体育館で各階級の決勝が行われ、男子ミドル級は荒本一成(株式会社SEBE)が須永大護(東洋大)を5―0の判定で下し、初優勝を飾った。
 「高校時代にダウンを奪われたことがあり、不気味なオーラがある選手」と警戒する須永に対してジャブで探りを入れながらの慎重な戦い。「みんなが喜んでくれるのは勝つこと。勝ち方じゃない」と的確にポイントを稼ぐことに徹して完勝。メダル授与後のインタビューでは「いろんな人が応援してくれて緊張して緊張してガチガチでした。ええとこ見せよ思ったら緊張しますね。でも、荒本一成帰って来たぞ、と知らしめられて良かった」と冗談交じりに話し、会場を沸かせた。

 奈良・王寺工高時代には同期の今永虎雅とともに史上初となる高校8冠を達成。日大でも18年アジア大会代表に選ばれるなど活躍していたが、3年時はコロナ禍、4年時は両膝を手術し、2年間は全国大会での実績を残すことができなかった。それでも、現在の所属先である株式会社SEBEをはじめ、地元・奈良の企業8社の支援を受け、競技を続けることができている。午前中は母校の日大だけでなく、東農大、東洋大、日体大などで練習し、午後は名門・帝拳ジムで汗を流す。今年は全日本社会人、国体、そして今大会で無敗と完全復活を果たした。

 「背負うものが増えて重いっす。応援してもらっている会社の名前を汚せないし、学生とは全然違いますね」と苦笑しつつ、「復活できて良かった。これでスタートラインに立てた。次は代表として(国際試合で)メダルを獲ること」と意気込んでいた。

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