阿部麗也が2―0判定で日本フェザー級王座初防衛 入場曲「チャンピオン」やめた理由は…

2022年12月03日 23:02

格闘技

阿部麗也が2―0判定で日本フェザー級王座初防衛 入場曲「チャンピオン」やめた理由は…
初防衛に成功した阿部麗也(左) Photo By スポニチ
 【WBOアジア・パシフィック&日本フェザー級タイトルマッチ12回戦 ( 2022年12月3日    東京・後楽園ホール )】 フェザー級2冠王者の阿部麗也(29=KG大和)が挑戦者の日本同級2位・前田稔輝(26=グリーンツダ)に2―0で判定勝ちし、今年5月に獲得した日本王座とWBOアジア・パシフィック王座の初防衛に成功した。戦績は28戦24勝(10KO)3敗1分け。タイトル初挑戦も実らなかった前田はプロ初黒星で11戦10勝(5KO)1敗。
 阿部は自在のステップと上体の動きで前田のパンチをかわしながら右を次々と当てて序盤をリード。3回には左ストレートで「(相手の)顎が折れたと思う。口が空いていた」と思い通りに試合を進めた。しかし、5回にバッティングで右側頭部、7回には前田の左で右まぶたを深くカット。「近い距離で左を小突かれて攻めに迷いが生じた」と無理に倒そうとはせず、ジャブ中心の戦いに。採点はジャッジ1人が114―114、残り2人は116―112、117―111で阿部を支持したが、「前田選手は強かった。顎が折れても心は折れなかった」と挑戦者を称えた。

 3度目の日本王座挑戦で王者となったことで、これまでの入場曲だったアリスの「チャンピオン」をやめた。「親父に、あれはチャンピオンが負ける歌詞だと言われて」。知人に依頼し、今後の海外進出に備え「和をイメージしたオリジナル曲をつくってもらった」という。今後は世界ランキング5位につけるIBFでの世界王座獲りへ進むか、19年9月の日本王座決定戦で苦杯を喫した現日本ランク1位・佐川遼(28=三迫)相手の指名試合が選択肢となる。「借りを返すチャンスが来たらやるし、チャンスが来たらモノにするだけ」と話した。

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