ダウン奪った赤穂亮、消化不良のノーコンテスト決着 カシメロのラビットパンチで続行不可能に

2022年12月03日 18:04

格闘技

ダウン奪った赤穂亮、消化不良のノーコンテスト決着 カシメロのラビットパンチで続行不可能に
前日計量は無事にパスした赤穂とカシメロだったが…=(C)NAOKI FUKUDA
 【スーパーバンタム級ノンタイトル戦10回戦 ( 2022年12月3日    韓国・仁川 )】 前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(33=フィリピン)とWBO世界スーパーバンタム級8位・赤穂亮(36=横浜光)の一戦は2回途中ノーコンテスト(無効試合)に終わった。カシメロは31勝(21KO)4敗1無効試合、元東洋太平洋スーパーフライ級、元日本バンタム級王者の赤穂は39勝(26KO)2敗2分け1無効試合。
 互いに大きなフックを振った1回は途中からボディーを効果的に入れた赤穂のペース。2回はカシメロが左右のフックで攻勢を仕掛けたが、30秒過ぎに右フックをかわされてバランスを崩したところへ赤穂の左が当たり、両手をキャンバスにつくダウン。再開後はカシメロが猛然と攻め込み赤穂をロープに追い込んだが、後頭部へのパンチ(ラビットパンチ)が数発当たり、残り45秒では右腕を後頭部に叩きつけられた赤穂がアピールして試合がストップ。染谷路朗レフェリー(日本)は休憩を指示し、赤穂はコーナーでいすに座りこんだが、試合続行不可能としてノーコンテストが告げられた。

 問題児として知られるカシメロは昨年12月、体調不良を理由にポール・バトラー(34=英国、現WBO世界バンタム級王者)との指名試合をキャンセル。バトラー戦は今年4月に再設定されたが、英国内で禁じられている試合直前のサウナ減量が発覚して出場が認められず、5月にWBOから王座を剥奪されていた。敗戦は世界戦の2敗だけという赤穂は前世界王者との対戦を前に「最後の大勝負」と意気込んでいたが、カシメロのトラブルメーカーぶりに巻き込まれる形で消化不良の決着。元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏(31)が代表を務める「トレジャーボクシングプロモーション」の第1弾興行も思わぬ結末を迎えた。

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