カシメロ後頭部パンチでの無効試合に石井会長「非常に残念」初興行開催の伊藤雅雪氏「ショック。まさか」

2022年12月03日 21:39

格闘技

カシメロ後頭部パンチでの無効試合に石井会長「非常に残念」初興行開催の伊藤雅雪氏「ショック。まさか」
前日計量後にフェースオフした赤穂(左)とカシメロ=(C)NAOKI FUKUDA Photo By 提供写真
 【スーパーバンタム級ノンタイトル戦10回戦 ( 2022年12月3日    韓国・仁川 )】 前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(33=フィリピン)とWBO世界スーパーバンタム級8位・赤穂亮(36=横浜光)の一戦は2回途中ノーコンテスト(無効試合)に終わった。2回にカシメロがバランスを崩したところへ赤穂の左が当たり、両手をキャンバスにつくダウン。しかし、ラウンドの残り45秒で赤穂がカシメロから後頭部へのパンチ(ラビットパンチ)を受けて試合がストップ。赤穂は試合続行不可能として、ローカル・ルールによりノーコンテストが告げられた。
 赤穂が所属する横浜光ジムの石井一太郎会長と、「トレジャーボクシングプロモーション」代表として初興行を開催した元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏のコメントは以下のとおり。

 ▼石井会長

 ――試合結果について。
 「試合がノーコンテストになったのは非常に残念。2ラウンド目でカシメロ選手の後頭部へのパンチがあったにせよ、赤穂が招いた部分もあったので。正直、ノーコンテストというのは…」

 ――ローカル・ルールが適用されたとのこと。
 「KBMルールによってのノーコンテストですね。今回の興行はJBC(日本ボクシングコミッション)も入っていただいて、KBMとJBCの両方で統括してもらいました。どちらも一番最後の(後頭部パンチ)シーンではなく、試合をさかのぼって見返し、何回も後頭部へのパンチが入っていた、との判断だそうです。ただ、見ている人には分からない部分もあると思う。赤穂は立ち上がれなかったわけで。ノーコンテストというのはスポーツとしては、そうなのだろうとは思うけれど…という気持ちです」

 ▼伊藤雅雪氏

 ――メインの試合結果について。
 「ショックで、残念です。自分にとって初めての興行で、無事に計量もクリアし、契約としてもろもろクリアし、あとは試合が終わればと思っていたが、まさかの展開になりました」

 ――ローカルルールが適用されたことについて。
 「こういう展開は予想できていなかったですが、たとえ先に議論していても防げないことだと思います。赤穂さん寄りの判断という意見は心外です。想定外すぎたと思います。誰が見てもカシメロ選手が優位の展開だったので、ノーコンテストというのは本当に残念に思います」

 ――興行としては。
 「ほぼ観客席も満員で立ち見も出てくれました。カジノから求められているところは評価されて、次につながる興行となりました。試合運営については、いろいろとケアできることを考えていきたい」

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