重岡兄弟が4・16世界初“同日同階級世界王者”狙う 熊本地震から7年の故郷に勇気届ける

2023年03月07日 15:11

格闘技

重岡兄弟が4・16世界初“同日同階級世界王者”狙う 熊本地震から7年の故郷に勇気届ける
<重岡優大・銀次朗兄弟noダブル世界戦挑戦発表会見>対戦相手no写真パネルwo手にポーズをとる重岡優大(右)と銀次朗兄弟(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 プロボクシング・ミニマム級の重岡兄弟が4月16日、東京・代々木第2体育館でダブル世界挑戦することが7日、都内で発表された。兄のWBC同級4位・重岡優大(25=ワタナベ)はWBC王者パンヤ・プラダブシー(32=タイ)へ挑戦し、IBF4位の弟・銀次朗(23=同)は同級3位レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)とIBF同級暫定王座決定戦を行う。
 兄弟ボクサーによる同日世界王座獲得はジミーとジョニーのブレダル兄弟(デンマーク)が92年9月に達成しているが、兄弟の同日同階級世界王者は世界初だという。1月のIBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)への世界初挑戦が偶然のバッティングで無効試合(無判定)となり、代わりに暫定王座決定戦に出場する銀次朗は「同時にボクシングを始めて同時に夢をかなえるのは熱い」と歓迎した。

 兄弟は熊本出身で、16年4月の熊本地震では熊本市の実家も被災した。当時自宅にいた銀次朗は水も電気も止まった状態で1週間、車中泊を強いられたという。「飾ってあったトロフィーが全部落ちて折れてしまい、壁にはひびが入った。あの日は何年経っても忘れないと思う」。拓大在学中で東京にいた優大も翌日に福岡へ飛び、水を購入して車で家族の元へ届けたという。銀次朗は「そういう日に兄弟が世界戦をできるのも何かの縁。生まれ育った町に勇気を届けられるチャンスなので最高のタイミング。この日を最高の一日にしたい」と故郷に2人で吉報を届けることを誓った。

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