吉野修一郎と握手拒否のシャクール「今は彼を打ち負かしたい。フレンドリーな態度は取りたくない」

2023年04月07日 09:13

格闘技

吉野修一郎と握手拒否のシャクール「今は彼を打ち負かしたい。フレンドリーな態度は取りたくない」
インタビューを受けるシャクール・スティーブンソン(撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 【プロボクシング・WBC世界ライト級挑戦者決定戦12回戦 ( 2023年4月8日    米ニューヨーク州ニューアーク )】 WBC世界ライト級4位の吉野修一郎(31=三迫、16勝12KO)が6日、ニューアークで公式会見に臨んだ。吉野と舌戦を繰り広げた同級3位の元2階級制覇王者シャクール・スティーブンソン(25=米国、19勝9KO)は会見後、囲み取材に応じた。
 ――今回の試合でやりたいこと。

 「135ポンド(61・2キロ)の階級の選手たちに、私がここに上がってきたと知らしめることだ」

 ――ライト級での初戦で無敗の相手と戦う準備は。

 「良い準備はできている。ロードワークをこなし、スパーリングを消化してきた。スパーリングは自分より大きな相手とこなしてきた」

 ――メディアの予想が一方的な中で戦う難しさは。

 「そういうふうには考えない。メディアは何も分かっていない(笑い)。(吉野は)休むことを知らずに前に出てくる選手で、どうしても勝ちたいと思っているはずだ。メディアが考えているように考えていたら番狂わせを許してしまう。だからそんなふうには考えない」

 ――フェースオフ時に握手を求めた吉野に応えなかった理由は。

 「私の競争心が顔を出した。私は敬意を重んじる人間で、失礼になりたくはなかったが、今の私は彼を打ち負かしたいと思っている。フレンドリーな態度は取りたくない。彼を打ち負かしたあと、私たちは友人になれる。今は違う」

 ――KOを狙うのか。

 「KOを狙うつもりはない。前の試合ではKOを目指したが、結局は判定まで行った。今回はKOは狙わず、自分のボクシングをするよ」 

 ――吉野はパワーでは上回っていると話している。

 「パワーで試合に勝つわけではない。世界で最も力があっても、スキルのある相手と戦わなければいけないんだ。彼が分かってないのは、私と戦ったことがないということ。私に打たれたことはない。私に打たれたあと、彼が同じことを言うかどうかだ」

 ――全盛期に入り、今後の2、3年で何を成し遂げたいか。

 「まずは吉野に勝ちたい。未来ではなく、現在を直視している。吉野に勝たなかったら、2、3年後のことは話せない。今は彼に集中している。吉野がどれだけハングリーかはわかっているが、私もハングリーだ」

 ――試合後、ヘイニー対ロマチェンコ、デービス対ガルシアの勝者のどちらと戦いたいか。

 「答えるのは難しい。ビジネス面ではタンク(デービス)対ライアン(ガルシア)の勝者と戦いたいし、チャンピオンとしてはヘイニー対ロマチェンコの勝者と戦いたい」

 ――ヘイニー対ロマチェンコ戦の予想は。勝者と戦いたいか。

 「デビン(ヘイニー)はロマチェンコには大きすぎるから、彼が打ち負かすだろう。私は誰とでも戦う準備できている」

 ――ボクシング界で過小評価されていると感じるか。

 「そうは思わない。なぜなら、誰も私と戦おうとしないからだ。彼らは私がここにいるのは分かっているが、ただ無視しようとしているんだ」

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