WBCライト級挑戦者決定戦へ吉野修一郎が会見でシャクールと舌戦「あの口を黙らせる」

2023年04月07日 09:05

格闘技

WBCライト級挑戦者決定戦へ吉野修一郎が会見でシャクールと舌戦「あの口を黙らせる」
記者会見した吉野(右から2人目)とスティーブンソン(撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 【プロボクシング・WBC世界ライト級挑戦者決定戦12回戦 ( 2023年4月8日    米ニューヨーク州ニューアーク )】 WBC世界ライト級4位の吉野修一郎(31=三迫、16勝12KO)が6日、ニューアークで公式会見に臨んだ。同級3位の元2階級制覇王者シャクール・スティーブンソン(25=米国、19勝9KO)から「お前を深海に沈めてやる」と挑発されたが、「かかってこいですね」と笑顔。「この試合へ向けてゲームプランはたくさんつくってきた。土曜日の試合で見ることができるでしょう」と話すと、スティーブンソンは「俺は(吉野が倒した)中谷じゃねーぞ。どうやるんだ?」と返すなど舌戦を繰り広げた。
 吉野と三迫ジムの三迫貴志会長は会見後、取材に応じた。

 ――会見の印象は。

 吉野「日本と違って、ぴしってしてないで、自由気ままというか、本当に言いたいことを言う感じですよね(笑い)」

 ――減量が厳しい段階でこのようなイベントは。

 吉野「でもこの2戦は(さいたま)スーパーアリーナでやって、そこでも計量の前の日にこういう記者会見をやったので、少しは慣れたかなと思います」

 ――今まで紳士的だった選手が、こういう場では突然トラッシュトーク。

 吉野「そうですね、はい、(態度が)全然違いますね。別にパフォーマンスなんで仕方がないかなと思うんですけど。ただ、言葉が分からないので何も言えないですよね(笑い)」

 ――シャクールと初めてフェースオフをして。

 吉野「思ったより小さかったなと思いました。写真で最初、ホテルで会った時に、厚めのサンダルを履いていたのでちょっとでかいなと思ったんですけど、思ったほど自分より小さいなって思いました」

 ――改めて、どのあたりが鍵になるか。

 吉野「試合をやってみないと分からないですけど、また当日のコンディションをしっかりしてやれば勝てるんじゃないかと思っています」

 ――体重はあとリミットまでどのくらいか。

 吉野「もうあと1キロちょっとですね」

 ――このあとの予定は。

 吉野「夜、少し動きます」

 ――最後の意気込みを。

 吉野「けっこう、バチバチに言ってきていると思うんですけど、あの口を黙らせます。頑張ります」

 ――キャリアのこの段階でシャクールと対戦。

 三迫会長「(細川)バレンタイン、伊藤雅雪、中谷正義に勝ち、国内最強を証明できた。その後、いろいろな理由はあるんでしょうけど、挑戦者決定戦を他の選手たちがそれぞれの理由で辞退して、吉野まで回ってきた。これは本当に運の世界ですけど、タイミングが良かった。この間、中谷を倒した後、本人も僕も望んでいた海外進出を一番良いタイミングで実現できます」

 ――(4団体統一王者の)ヘイニーが(5月の)ロマチェンコ戦後にタイトルを返上し、王座がばらけてチャンスが来る可能性がある。そこまで待つことは考えなかったか。

 三迫会長「考えなかったですね。待って待ってという世界戦略もないとは言わないですけど、それで世界戦ができるという保証はない。ボクシングはどう転んでいくかは分からない。そういう意味では、やれる時にやっておかないとチャンスはつかめない。伊藤にしても、中谷にしても、僕が最終的に判断して持ってきて、本人もやりたいと言ってくれた。バレンタインとやりたい、伊藤とやりたい、そしてあわよくば中谷とやりたいという話をコロナの時にしていて、それが全部実現した。米国でやりたいと本人が口に出していて、そこを目標に頑張っていた。言ったことって実現するんだなと思いました」

 ――どういった試合を。

 三迫会長「まずは気持ちの部分が大事。それに加え、トレーナーと立てた綿密な戦略を実行できれば勝てると思っています」

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