“ボクサー天心”の師匠がデビュー戦分析 天心は大谷になれる!「漫画みたいなことを実現できそう」

2023年04月09日 05:00

格闘技

“ボクサー天心”の師匠がデビュー戦分析 天心は大谷になれる!「漫画みたいなことを実現できそう」
<ボクシング>入場する那須川(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【スーパーバンタム級6回戦   ○那須川天心《判定勝利》与那覇勇気● ( 2023年4月8日    有明アリーナ )】 那須川天心がボクシングデビュー戦に判定勝ちした。帝拳ジムのトレーナー時代、15歳だった天心にパンチの基本を教えた“ボクシング最初の師匠”葛西裕一氏(53=元東洋太平洋スーパーバンタム級王者、GLOVES代表)がデビュー戦を分析し、今後への期待を語った。
 いつもの天心じゃなかったですね。一発で倒そうと力んでいた部分があって、ボディーも少なかった。当てるタイミングは悪くなかったし、コンビネーションからの流れで倒せそうなチャンスもあっただけに、天心らしく戦っていればと感じました。

 ボクシング転向は、やや遅かったイメージがあります。「やるなら帝拳ジムで」と約束していて、22歳ぐらいまでにはと思っていましたが、遅きに失した感じではない。よけて打つカウンターは天才的だし、右の使い方も教えたことを全てマスターしている。あとは一発で倒すパンチだけど、接近戦でも被弾しない天心がロングからでも打てるようになれば完璧な選手になる。

 日本人は黒人選手のような、しなやかでカッコいいボクシングをしようと思ってもできないけど、天心ならできそうですよね。メイウェザーのような、誰もまねできないボクシングを目指すのもいいし、スマートなサウスポーで言えばパーネル・ウィテカー(米国、4階級制覇王者)もいい。ただ、天心は派手なパンチで倒す、漫画みたいな試合がしたいんですよ。大谷翔平選手じゃないですけど、漫画みたいなことを実現できそうだし、漫画の世界に行けばいいのでは(笑い)。

 個人的には、一度でも世界王者になったら好きなキックボクシングに戻ってもいいと思う。世界王者で無敗のまま引退というのもカッコいい。もちろん、天心の参戦でボクシング人気が再燃すればうれしい。今は井上尚弥君が突っ走ってくれているけど、天心は自分のやりたいことをやって新しい人気を生んでほしい。 (元東洋太平洋スーパーバンタム級王者、GLOVES代表)

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