井上尚弥のスーパーバンタム級戦線に異変　タパレスがアフマダリエフ破る番狂わせで2冠王者に

2023年04月09日 12:40

格闘技

井上尚弥のスーパーバンタム級戦線に異変　タパレスがアフマダリエフ破る番狂わせで2冠王者に — 井上尚弥 Photo By スポニチ

【WBA＆IBF統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦（ 2023年4月8日米テキサス州サンアントニオ）】井上尚弥（29＝大橋）が4階級制覇を目指すスーパーバンタム級で、番狂わせの王者交代劇が起きた。2冠王者の一人、WBA＆IBF統一世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ（28＝ウズベキスタン）が挑戦者のIBF1位＆WBA9位マーロン・タパレス（31＝フィリピン）に1―2で判定負け。タパレスが新たに2団体統一王者となった。

　サウスポー対決の序盤は前へ出て積極的にパンチを振るうタパレスのペース。アフマダリエフのプレスにも構わず左フックや右ジャブを打ち込んで押し返した。アフマダリエフは7回から反撃し、後半はやや手数が減ったタパレスを左右のフックで追い詰めたが、採点はジャジ2人が115―113でタパレスを支持。1人は118―110でアフマダリエフだった。試合前の予想ではアフマダリエフが5―1で有利とされていた。

　スーパーバンタム級では井上が7月25日、東京・有明アリーナでWBC＆WBO統一王者スティーブン・フルトン（28米国）へ挑戦する。当初は5月7日に横浜アリーナで予定されていた試合は、井上の練習中の拳の負傷により延期となった。アフマダリエフはかねて井上との対戦を希望しており、エディー・ハーン・プロモーターもフルトン―井上の勝者にアフマダリエフをぶつける4団体王座統一戦のプランを示していたが、王者交代で流れが変わるのか、注目される。