元悪役レスラー「キラー・カーン」小沢正志さん急死、76歳 29日に経営する居酒屋で接客中に倒れ…

2023年12月30日 16:04

格闘技

元悪役レスラー「キラー・カーン」小沢正志さん急死、76歳 29日に経営する居酒屋で接客中に倒れ…
「キラー・カーン」のリングネームで活躍した元プロレスラーの小沢正志さん Photo By スポニチ
 キラー・カーンのリングネームで活躍した元プロレスラーの小沢正志(おざわ・まさし)さんが29日に死去したことが30日、分かった。76歳。新潟県出身。
 東京・西新宿で小沢さんが経営する「カンちゃんの人情酒場」の関係者によると「29日も接客していました」といい、仕事中に体調が急変し救急搬送されたが、意識が戻ることはなく帰らぬ人となった。最近は「首の調子が悪い」と語っていたという。死因は「動脈破裂」。

 小沢さんは29日に自身のX(旧ツイッター)に「今年の #カンちゃんの人情酒場もあと2日!今年最後の #柚子追加しました。大人気生柚子サワーが飲めるのもあとわずかです。17:00オープン!お待ちしております」と笑顔の写真を添えて投稿していた。

 小沢さんは22年3月にS状結腸がんを自身のYouTubeチャンネルで公表し「「俺は必ず皆さんの前に戻ってきます じゃあ戦いに行ってきます。皆さんお元気で」とファンにメッセージ。同年4月7日に手術を受けた。その後は交流のあったシンガー・ソングライター尾崎豊さんの没後30年記念ファンの集いにゲスト出演するなど仕事に復帰し「頑張りますよ」と語っていた。

 小沢さんは1947年(昭22)3月6日生まれ、新潟県西蒲原郡吉田町(現燕市)出身。春日野部屋所属の元大相撲力士で四股名は越錦(こしにしき)。最高位は幕下40枚目だった。力士引退後にプロレスラーに転身。悪役レスラー「キラー・カーン」としてマット界で活躍した。日本人離れした体を武器に、全盛時はモンゴリアン・ギミックの大型ヒールとして国内外で活躍。1970年代末から1980年代にかけて、WWF(現WWE)をはじめアメリカやカナダの主要マットで実績を築くなど、国際的な成功を収めた数少ない日本人レスラーの一人。

 「キラー・カーン」は1970~80年代に全米マットでトップヒールとして人気を博した。米国で弁髪にヒゲを蓄え、毛皮のベストを着込んだモンゴル人のキャラクターを確立。日本では新日本プロレスや全日本プロレスで活躍した。全盛時は1メートル95、140キロの巨体から繰り出すモンゴリアンチョップとダブルニードロップが必殺技。奇声を上げながら技を叩き込むスタイルでアルバトロス殺法と呼ばれた。80年代のアンドレ・ザ・ジャイアントとのスーパーヘビー級同士の抗争では、アンドレの足をニードロップで骨折させた“逸話”で人気が急上昇、世界的メインイベンターとなった。長州力が率いるジャパンプロレスの分裂騒動で人間関係に嫌気がさして87年にプロレスを廃業。飲食店経営に乗り出した。

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