寺地拳四朗 死闘制しベルト死守も反省「自分のボクシングをさせてもらえなくて。悔しいっすね」

2024年01月23日 22:10

格闘技

寺地拳四朗 死闘制しベルト死守も反省「自分のボクシングをさせてもらえなくて。悔しいっすね」
<ボクシング WBA・WBCライトフライ世界戦 寺地×カニサレス>カニサレス(右)を破って防衛を果たすも不満げな表情の寺地(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 WBC&WBA世界ライトフライ級タイトルマッチが23日、エディオンアリーナ大阪で行われ、統一王者の寺地拳四朗(32=BMB)がWBA1位の指名挑戦者でWBC2位のカルロス・カニサレス(30=ベネズエラ)を判定2-0で下し、WBC4度目、WBA3度目の防衛に成功した。
 2回、1分40秒過ぎにカニサレスの右フックに合わせて鮮やかな右カウンターでダウンを奪いダメージを与えたが、3回にはカニサレスのカウンターの右ストレートを浴びて逆にダウンを奪われる。序盤からの激しい打ち合いに観客は大盛り上がりとなった。

 8回終了時点の公開採点では1人がドロー、2人が寺地2ポイントリードだったが、その後もカニサレスの猛攻をしのいで、対日本選手2勝1分けの難敵カニサレスに判定で勝利。世界戦勝利数は具志堅用高と並んで日本歴代3位の14勝に到達した。具志堅の世界王座連続防衛13度は今も日本記録。寺地はかつて目指した記録とは違う形でレジェンドに肩を並べた。

 難敵との壮絶な打撃戦を制して2本のベルトを死守した寺地は「カニサレス選手はめちゃめちゃ強くて必死のひと言。でも反省点がいつもよりたくさん見つかったので、またより強くなりたい」と話した。

 「後半、接近戦は不利かなと思って、遠い距離でさばくのに必死で。自分の思ってるボクシングはさせてもらえなくて、まあ悔しいっすね、反省っすね。でもホッとしてます」と試合を振り返りつつ、表情を緩めた寺地。

 「素直に強いカニサレス選手に勝ててうれしい限りで、自分を成長させてくれた試合で。まだまだ成長があるのかなと思えたので。また一からやり直せるかなと感じがあるので、またベルトがここにあるのがうれしい」と語った。

 今後について問われると、「どこの道に行くかわからないがこれじゃまだまだダメと思うんで。倒せる、しっかり勝てるボクシングをより仕上げて。ベルトのありがたみが、当たり前じゃないっていうことに気づいたので、より大事にしていきたい」と話した寺地。

 「関係者の皆さん、試合を決めてくれてありがとうございました。チームの皆さん、今日もしっかり叱ってくれてありがとうございます。今回もダメダメだったかもしれないけどまたイチからよろしくお願いします」と感謝を口にし、最後は地元関西のファンへ「応援してくれた皆さん、ありがとうございます」と頭を下げた。

おすすめテーマ

2024年01月23日のニュース

特集

格闘技のランキング

【楽天】オススメアイテム