【ONE】体重超過のロッタン　再起戦は判定勝利で涙…試合後には元Kー1王者・武尊と対戦要求

2024年06月08日 13:03

格闘技

【ONE】体重超過のロッタン　再起戦は判定勝利で涙…試合後には元Kー1王者・武尊と対戦要求 — 体重超過しながらも再起戦で判定勝利を収めて涙するロッタン（C）ONE　Championship Photo By 提供写真

　アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」（ONE）は8日にタイ・バンコクのインパクトアリーナで「ONE167」を開催。コ・メインイベントでは64.06キロ契約キックボクシングマッチでONEフライ級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノン（タイ）がデニス・ピューリック（カナダ/ボスニア）に判定勝利を収めた。試合後には元Kー1王者・武尊の名前を出して対戦要求した。

　ロッタンは、昨年9月にタイの“世紀の一戦”といわれたスーパーレック・キアトモー9（タイ）とのムエタイワンマッチに臨むも、体重超過したスーパーレックに判定負けを喫した。その後、今年1月に武尊と対戦予定だったが負傷によって欠場。今大会でキックボクシングフライ級（ー61.2キロ）での再起戦が決まった。

　しかし前日計量でハイドレーションテストをパス出来ず、計量も3.5ポンドオーバー（1.4キロオーバー）と体重超過を犯した。この試合は64.06キロ契約のワンマッチに変更、ロッタンの報酬の25%がピューリックに渡されることになった。

　試合はロッタンが1Rから左フックの連打などで相手をぐらつかせて、その後もプレッシャーをかけ続けて相手を圧倒して試合終了。大歓声の中、判定3―0で勝利を収めた。

　試合後には「昨年9月にスーパーレックに敗れて、今回は計量オーバーもあったけどサポートしてくれてありがとう」と涙ながらコメントした。

　さらに戦い相手として「武尊」と即答。さらに「Are you ready？」と対戦要求した。

　この試合の解説を務めていた魔裟斗は「武尊がスーパーレック以外に戦うのであれば、僕が見たい試合はロッタンだった」と口にしながらも、「もし武尊と戦うならばロッタンは絶対に体重を作ってこないといけない。体重オーバーはありえないですから」と忠告した。

　そして5月に井上尚弥と対戦したルイス・ネリの体重超過防止を例に出しながら「もしロッタンと武尊が日本で戦うならば、ちゃんとロッタンの体重を管理しながらフェアな状態でやってほしい」とコメントした。

　「武尊もプロとして決められた体重を作ってくるので、ロッタンもしっかりしてほしい。せっかくのビッグマッチなので、そこで体重オーバーとかはなしにしてほしい。そういうのはキックボクシング界の信用にもつながる」と万全な状態での武尊VSロッタンの実現を願った。