元K―1・2階級制覇王者・野杁はONEデビュー戦で判定負け シッティチャイを攻めきれず

2024年06月08日 12:57

格闘技

元K―1・2階級制覇王者・野杁はONEデビュー戦で判定負け シッティチャイを攻めきれず
ミドルキックを放つ野杁(右)(C)ONE Championship  Photo By 提供写真
 【ONE 167 フェザー級キックボクシング   野杁正明―シッティチャイ・シッソンピーノン ( 2024年6月8日    タイ・インパクトアリーナ )】 元K―1・2階級制覇王者の野杁正明(31=team VASILEUS)がアジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship(ONE)」のデビュー戦に臨み、キックボクシングのフェザー級(70.3キロ)ノンタイトル戦でシッティチャイ・シッソンピーノン(32=タイ)に判定0―3で敗れた。野杁のプロ通算戦績は49勝(25KO)12敗となった。
 野杁にとっては初のサークルケージで、相手の母国での完全アウェーの一戦。チームメートとなった元K―1・3階級制覇王者の武尊がセコンドでサポートする中、1Rからプレッシャーをかけながら前に出て、カーフキック、左ボディーで仕掛けた。だが、世界王座を8度獲得しているシッティチャイは詰められながらも左ミドル、細かいパンチで応戦。野杁は右アッパーからの左ストレートを浴びると、両手を広げて“効いていない”という表情を見せた。2Rもリズムをつかみきれなかったが、終盤にペースを上げてカーフキック、右ストレートで攻め込んだ。

 この大会はU-NEXTが配信。野杁は会場入り後のU-NEXTのインタビューに「バチッとKOで倒す」と自信たっぷりに語った。だが、圧倒的な攻撃力は百戦錬磨のランキング3位の相手に封じられ、3Rも手数はシッティチャイが上回った。

 4月にONEとの独占複数試合契約を結んだ際には「自分は世界最強を目指して格闘技をやっているので、今の野杁正明がONEにも通用するのかを試してみたかった」と語っていたが、デビュー戦はほろ苦い結果となった。

 U-NEXTの解説を務めた魔裟斗氏は「シッティチャイはうまかった。野杁は近い距離で(自分の流れに)持って行きたかったが、まとめられなかった。紙一重だったが、大きな紙一重」と語った。

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