松坂桃李 「ボロボロ」だった初主演作の撮影を救ってくれた名女優「お芝居以外の大事なものを…」

2024年09月14日 14:30

芸能

松坂桃李 「ボロボロ」だった初主演作の撮影を救ってくれた名女優「お芝居以外の大事なものを…」
松坂桃李 Photo By スポニチ
 俳優の松坂桃李(35)が、13日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへSP」(後8・55)に出演し、役者人生の転換点について語った。
 脚本家の三谷幸喜氏がメガホンを取り、この日公開された映画「スオミの話をしよう」の出演者らと「仕事の流儀」についてトークした。

 松坂は12年公開の映画「ツナグ」で映画初主演を果たし、その時に女優の故・樹木希林さんと共演した。祖母役の希林さんから、死人との再会を仲介する“ツナグ”という能力を受け継いだ高校生という役どころ。「初めての主演でガッチガチに緊張して、せりふも全然、出てこないし、監督にも怒られるし、初日がボロボロで」。のっけからテンパってしまったことを振り返った。

 すると、その苦戦ぶりを察したのか、希林さんが翌日、「松坂さん、ちょっと」と呼び出してくれたという。「何言われるんだろうと思ったら、“私ね、せりふ覚え悪いから、一緒に付き合ってくれる?”って。えっ?みたいな。そこから、希林さんと一緒のシーンの時はやってくれた」。松坂を思っての読み合わせであることは、明らかだった。

 MCの中居正広は「“私、せりふ覚え悪いから”。その入り口だね。“あなた、覚えなさいよ。私が付き合ってあげるから”じゃないんだ…」と感激。松坂は「その日から自分の中でも、リラックスした状態で現場に入ることができて」と感謝を口にした。

 希林さんが撮了する際には、含蓄のある助言を送ってくれたという。「いろいろお話を聞いてくれる中で、最後に“謙虚に人の世話になりなさい”って」。今も人生の教訓にしている一言だといい、「お芝居以外の大事なものをもらったなというのはありましたね」と話していた。

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