真田広之 ラストサムライ渡米から20年 日米往復せず築いた信頼 ストイックな仕事にハリウッドも一目
2024年09月17日 05:20
芸能
行ったり来たりしながら仕事を続けるやり方もあったはずだが、真田が選択したのは、じっくりと腰を落ち着けて実力を養うことだった。「たまに日本に戻って仕事をしなくちゃ忘れられちゃうよ」と忠告する人間もいたが、そこはかたくなだった。
「ラッシュアワー3」「ウルヴァリン:SAMURAI」といった大作映画にも出演。ストイックな仕事への取り組み方にハリウッドも一目置くようになり、やがて信頼度が高まっていく。意見が通りやすくなるのは必然だった。日本文化が描かれる際は真田の主張が取り入れられ、不自然な描写が消えた。米ドラマ界の頂点に立った真田には、かつて日本で仕事をした映画関係者からも「ネット見て泣いちゃいました」「長年の努力の集大成!」といった祝福の声が多く聞かれた。プロデューサーと俳優の“二刀流”で出した結果はドジャース・大谷翔平にも匹敵する偉業と言っても過言ではない。