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水位低下の琵琶湖に流れ込む河口で「雨乞い音頭」→突然の雷と雨 河内音頭=霊験あらたかな芸能だと証明

2021年12月01日 05:30

芸能

水位低下の琵琶湖に流れ込む河口で「雨乞い音頭」→突然の雷と雨 河内音頭=霊験あらたかな芸能だと証明
滋賀県大津市柳が崎の柳川河口に出掛けて「雨乞い音頭」を披露 Photo By 提供写真
 10月の降水量が極端に少なく、近畿の水がめである琵琶湖の水位がマイナス68センチまで低下しています。流出量が流入量を上回る状況が続き、いつもなら湖水に眠る戦国武将・明智光秀が築いた坂本城の石垣の一部が姿を現しているようです。
 思い出すのは、今から27年前の夏。水位がマイナス95センチにまで低下した8月20日。河内家菊水丸一座は滋賀県大津市柳が崎の柳川河口に出掛けて「雨乞い音頭」をご披露しました。

 そもそも、雨が降れば盆踊りが中止になるので、河内音頭には“雨乞い”に関するネタはなかったのですが、琵琶湖の恩恵に預かり、蛇口をひねって当たり前に水が飲めることに感謝して、♪雨よ降れ降れ雨よ降れ~と歌いました。すると、突然に雷が鳴って雨が降り出したのです。

 その夜は盆踊りも雨で中止。主催者には怒られましたが、河内音頭は霊験あらたかな芸能であることが証明された次第です。その日の雨乞いネタこそが珍宝なり。27年ぶりに琵琶湖へ出掛ける日も近いかも知れませぬ。(河内家菊水丸)

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