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河内家菊水丸 編曲名人の竹村次郎さんは、昨今のイントロの短さをどう思ってはったのでしょうか

2023年01月18日 11:00

芸能

河内家菊水丸 編曲名人の竹村次郎さんは、昨今のイントロの短さをどう思ってはったのでしょうか
「タイガースタイガース」の編曲を担当した竹村次郎さん(右)と思い出の1枚 Photo By 提供写真
 「J―POPのイントロが短くなっている」と言われていますが、年末の歌番組を見て、ホンマにそうやと思いました。歌謡曲全盛期をリアルタイムで過ごした私は、イントロを耳にするだけで、その歌がヒットした時代にタイムスリップ。聴いていた当時の部屋の匂いまでもがよみがえってくる音楽の魔法であるイントロが、時代の流れとはいえ短くなっているのは、さみしいような気がしますなぁ。
 そんなことを思いながら迎えた新年、作曲家で編曲名人の竹村次郎さんの訃報が飛び込んできました。

 竹村さんといえば、昭和歌謡史に残る都はるみさんのレコード大賞受賞曲「北の宿から」のイントロを編曲されたお方。あのマンドリンの音色が物悲しさを演出しています。そして、青江三奈さんの「伊勢佐木町ブルース」の色っぽい吐息入りのイントロも代表作。

 竹村さんには私が1992年(平4)にテイチクから発売した中山大三郎さん作詞・作曲の「タイガースタイガース」の編曲を担当していただきました。昨今のイントロの短さをどのように思ってはったのでしょうか。合掌。
 (河内家菊水丸)

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