吉本新喜劇・吉田裕のコラムすんのか〜い

吉田裕　感激と緊張が半端なかった新座長お披露目公演　仲間のボケでホッとしました

2023年05月24日 11:00

芸能

吉田裕　感激と緊張が半端なかった新座長お披露目公演　仲間のボケでホッとしました — 吉本新喜劇座長襲名披露公演の口上のシーン（手前から内場勝則、アキ、吉田裕、川畑泰史） Photo By スポニチ

　どうも。ついに始まった一人座長公演を前に直前まで震え上がっていた吉本新喜劇の吉田裕です。

　アキさんとそろっての新座長お披露目公演が今月8日に無事に終わりました。冒頭に口上があって、18年前に入団した翌年、小籔千豊さん座長就任時に初めて見た時のことを思い出しました。
　裃（かみしも）の着物姿で金びょうぶの前で内場（勝則）兄さんが「隅から隅までずずずいっと、乞い願いたてまつりまする！」と語り、頭をみんなで下げていた場面の衝撃は今も忘れられません。「新喜劇って凄いな」って。そんな舞台でまさか自分が裃を着せていただく日が来るなんて。感激と緊張は半端なかったです。

　そんな緊張感を吹き飛ばしてくれたのが口上で並んだ間寛平GMをはじめとした新旧座長経験者の面々のボケでした。僕とアキさんを激励してくれながらボケていく先輩や後輩の（酒井）藍ちゃん。上方のルールで新座長はしゃべってはいけない決まりですが「リアクションはいいのか？」「顔を横向けるのは？」「おい！ぐらいなら許される？」。このあたりのルールははっきりしてません。

　結局、皆さんのボケにつっこむことはNGなので、できるのは良いのか悪いのかのリアクションだけでしたが、それだけでも落ち着けました。笑いってホッとするもんですね。

　座長お披露目公演はダブル座長でしたが、昨日23日のよしもと祇園花月公演では緊張しながらも初めて一人座長を務めました。「今後とも隅から隅までずずずいっと、乞い願いたてまつりまするー！」。いつの日か先輩座長になり、僕も口上で言えるように精進していきたいと思います。

　◇吉田　裕（よしだ・ゆたか）1979年（昭54）3月29日生まれ、兵庫県高砂市出身の44歳。2005年、吉本新喜劇「第1個目　金の卵オーディション」に合格して入団。23年5月、座長就任。吉本総合芸能学院（NSC）大阪校23期生で同期に友近ら。血液型B。