カデナも東京で一変する可能性を秘めた馬体です。見るからに緩そうなトモ。もっと筋肉量を増やしてほしいと思う半面、筋肉の質はとても優れています。柔らかくて弾力性に富んでいる。こういうトモは走るフォームのバランスを整えるのに時間がかかります。急がせれば、走りがバラバラになってしまう。その代わり、じっくりと行ってフォームが固まれば素晴らしい末脚を使います。賛否は別にして、嘉手納空港のような長い滑走路がなければ飛べないタイプ。よどみない流れになった小回り中山の皐月賞は追走するだけで終わりました。でも、直線の長い東京ならゆっくりと進められる。緩いトモの持ち味を生かせる舞台です。
キ甲が後ろに付いているため背中が短く映ります。それでいて、腹下にはゆとりがある。名馬の理想像とされる長腹短背の柔らかい馬体。距離は持ちます。