菜七子 女性騎手年間最多12勝!自身初JRAメインVで快挙

2017年10月22日 05:30

競馬

菜七子 女性騎手年間最多12勝!自身初JRAメインVで快挙
女性年間最多勝を達成し表彰される藤田菜七子(右)(JRA提供) Photo By 提供写真
 台風接近を吹き飛ばす快挙だ――。菜七子が20年ぶりにJRA記録更新!!
 藤田菜七子(20)が21日、新潟11R・飛翼特別(芝1000メートル)を10番人気ベルモントラハイナで勝ち、今年JRA12勝目をマーク。増沢(旧姓・牧原)由貴子がデビュー2年目の97年に記録したJRA女性騎手年間最多記録を20年ぶりに塗り替えた。なおJRA通算18勝目となり、西原玲奈を抜き単独2位に浮上した(1位は増沢の34勝)。

 冷静な手綱さばきが光った。初コンビのラハイナを序盤は1番人気レッドラウダの直後で我慢させた。いったん外ラチ沿いに持ち出そうとしたが、前が空かない。すぐさま内に進路を切り替えると、マジックシャトルとラウダとのわずかな隙間に果敢に突っ込んだ。力強く左ムチを振るうと、グイグイと信じられないような伸び。外のラウダを頭差かわし、横一線の大接戦を制した。菜七子にとっては初のJRAメイン競走Vで快挙に花を添えた。

 検量室に引き揚げてきた菜七子は片手で口をふさいで“信じられない”といった表情。「とてもうれしい。手応えが良かったので、追いだしを我慢して進路を探す余裕がありました。ラハイナ自身が千直を上手に走ってくれました」とパートナーの頑張りを称えた。記録については「意識はしていませんでしたが、このような道をつくってくれた先輩の女性騎手の方々に感謝したいです」と、あくまで謙虚に言葉を紡いだ。

 今日も12勝中8勝を挙げる得意の新潟で5鞍がスタンバイ。5R新馬戦でコンビを組むマダムジェニファーは西の名門・須貝厩舎が送り出すV最有力馬。

 「また次の1勝を積み重ねていきたい」。今年残り2カ月余り。まだまだ白星を積み重ねそうな菜七子。これからは一つの勝利が新たな歴史となる。

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