【香港ヴァーズ】バジル“欧州2強”迫った3着、モレイラも称賛
2017年12月11日 05:30
競馬
バジルも頑張ったが、モレイラも“ファンタスティック”だった。道中は先頭から7〜8馬身離れた6番手。勝負どころは外を回すしかないように思われたが“マジックマン”はバジルを内へ誘う。ここで一気に差を詰めて直線へ。残り300では前2頭が完全に射程圏だ。ここがハイライトで、ラスト200からは差を広げられたが3着は死守。藤原英師は「完璧に乗ってくれた」と満足そうに口を開いた。
「位置取りは予定通り。2頭を見ながら運んで、あとは“来るか、来ないか”の勝負だった。最後は力の差だけど、前の2頭は世界のNo・1とNo・2。価値があるし、凄く面白かった」
昨年は関東圏への輸送でも馬運車で大暴れしていた“問題児”。それが今回は僚馬ステファノスの“サポート”があったとはいえ、異国で結果を残したのだから、目覚ましい成長だ。「モレイラには“自信を持っていい。来年もぜひ乗せてほしい”と言われたし、またチャレンジしたい」とトレーナー。チームジャパンの悔し涙が流れた年末のシャティンに、バジルの“開花の香り”が心地良く残った。