【天皇賞・春】シュヴァル 鋭く先着!「世界一の騎手」も絶賛
2018年04月26日 05:30
競馬
雨が弱まったタイミングで、CWコースを半周ゆったり流した後、坂路に登場。僚馬ジェニシス(4歳1000万)を2馬身追いかけ、徐々にペースを上げていく。残り100メートルでゴーサインが出ると、グッと反応し1馬身先着。最後は時計(1F12秒8)以上の伸びだった。稽古では動かないタイプが、これだけやれれば十分。鞍上も笑みを浮かべる。
「“超ハッピー”だった。長距離戦は気分良く走れるかが鍵になる。またがった瞬間や乗っている最中など、いろんな条件を確認したが、馬に余裕があっていい雰囲気。昨年秋と比べても同じぐらい“ハッピー”だった」
昨秋のジャパンC1着、有馬記念3着に続くコンビ。「有馬は不利もあったけどコース自体が合わなかった」と振り返る。暮れの大一番で悔しい敗戦を味わったその夜、元メジャーリーガーの佐々木オーナー&友道師の前で自ら「天皇賞に乗ります」と断言。始動戦の大阪杯(13着)は三浦に乗り代わったが、宣言通り天皇賞・春に合わせて来日した。
今月14日には豪G1クイーンエリザベスSで歴史的名牝ウィンクスを歴代最多となる平地G1・18勝(25連勝中)に導き、世界No・1の手綱さばきをアピール。天皇賞・春は2年前に騎乗したフェイムゲーム(8着)以来となるが「僕は長い距離が大好き。オーストラリアは長い距離のレースが少なくてハンデ戦が多いので体重的に乗れないが、日本では乗れるから」と自身2度目の参戦に上機嫌だ。
パートナーは16年3着→17年2着に続く、3年連続の挑戦。ボウマンは「広いコースの方がいいし2400メートルから3200メートルなら、彼のパフォーマンスを発揮できる。キタサンブラック(16&17年連覇)もいないし、期待を持たせてくれるね」と力を込めた。2つ目のG1タイトルへ世界最高峰のエスコートが頼もしい。
▽ロンジンワールドベストジョッキー IFHA(国際競馬統括機関連盟)が、その年の世界No.1騎手に贈る賞。12月から翌年11月までのG1レース上位3着までに与えられるポイント数で定められる。14年に創設され、複数回受賞したのはムーア(2回)だけ。ボウマンは昨年のジャパンC(1着)でポイントを加算し、初の受賞となった。