【大阪杯】エポカ、完全復帰へ加速 勝負の木曜追いで軽々好時計
2019年03月29日 05:30
競馬
追い切りの手綱を取ったのはルーキー・岩田望(レースは戸崎)。先行するフランドル(6歳1000万)の背後に付け、直線は内に併せる。最後は軽く仕掛け、ラスト1F11秒2の瞬発力で楽に3馬身突き放す。中山記念出走時とは反応から脚勢がまるで違う。コメントは荻野助手だ。
「前走は休み明け。今回は動きも良くなった。良くなったのは追い切りのVTRを見てもらえば分かると思う。木曜追いに関しては先生の指示通り。その予定でやってきた」
昨年の皐月賞で世代の頂点に立った同馬だが、「うまく立ち回れて条件も向いた。ダービー(2着)もハナに立って自分のペースに落とせたから」(荻野助手)と評価は辛口だ。その意味でも前走の中山記念こそが、試金石だったと振り返る。
「前走はガチンコ。ガチンコ勝負の中山記念で差のない競馬ができた。良馬場であそこまでやれたのは力がある証拠。前回より良くなった分でどこまで差を詰められるか」
手応え十分だ。藤原英厩舎の常として、前哨戦は前哨戦なりの仕上げ。それを考えれば0秒2差に踏ん張った中山記念は確実にここにつながるはず。
条件もことごとく好転する。皐月賞を制したエポカドーロにとってコーナー4つ、距離2000メートルのG1は考えられるベスト条件。持ち前の先行力と機動力がフルに生かせるからだ。
“木曜追い”にアドバンテージがあるとすればレースまで中2日となり、より“張り詰めた”状態で実戦に臨めることか。これはミスターメロディにも共通して言える。異例の木曜追いに漂う緊張感が譲れない勝負を告げていた。