【大阪杯】エポカ、完全復帰へ加速 勝負の木曜追いで軽々好時計

2019年03月29日 05:30

競馬

【大阪杯】エポカ、完全復帰へ加速 勝負の木曜追いで軽々好時計
CWコースで併せて追い切るエポカドーロ(手前)(撮影・平嶋 理子)   Photo By スポニチ
 「第63回大阪杯」(31日、阪神)の出走馬14頭が、28日決まった。昨年の皐月賞馬エポカドーロは、栗東Cコースで異例の木曜追いを敢行。軽く仕掛けた走りで、あっという間に僚馬を3馬身突き放す豪快な走りを披露。絶好調時の動きを取り戻し、2つ目のG1タイトルへ向け勝負気配が漂っている。なお、同レースの枠順は、29日に確定する。
 先週木曜追いを敢行したミスターメロディは好調教そのままに激戦の高松宮記念を制した。まさか昨年のリーディングトレーナーが“験を担ぐ”わけでもないだろうが、エポカドーロの最終追いも木曜。高松宮記念時と同様に“前のめり”の勝負気配が感じられた。

 追い切りの手綱を取ったのはルーキー・岩田望(レースは戸崎)。先行するフランドル(6歳1000万)の背後に付け、直線は内に併せる。最後は軽く仕掛け、ラスト1F11秒2の瞬発力で楽に3馬身突き放す。中山記念出走時とは反応から脚勢がまるで違う。コメントは荻野助手だ。

 「前走は休み明け。今回は動きも良くなった。良くなったのは追い切りのVTRを見てもらえば分かると思う。木曜追いに関しては先生の指示通り。その予定でやってきた」

 昨年の皐月賞で世代の頂点に立った同馬だが、「うまく立ち回れて条件も向いた。ダービー(2着)もハナに立って自分のペースに落とせたから」(荻野助手)と評価は辛口だ。その意味でも前走の中山記念こそが、試金石だったと振り返る。

 「前走はガチンコ。ガチンコ勝負の中山記念で差のない競馬ができた。良馬場であそこまでやれたのは力がある証拠。前回より良くなった分でどこまで差を詰められるか」

 手応え十分だ。藤原英厩舎の常として、前哨戦は前哨戦なりの仕上げ。それを考えれば0秒2差に踏ん張った中山記念は確実にここにつながるはず。

 条件もことごとく好転する。皐月賞を制したエポカドーロにとってコーナー4つ、距離2000メートルのG1は考えられるベスト条件。持ち前の先行力と機動力がフルに生かせるからだ。

 “木曜追い”にアドバンテージがあるとすればレースまで中2日となり、より“張り詰めた”状態で実戦に臨めることか。これはミスターメロディにも共通して言える。異例の木曜追いに漂う緊張感が譲れない勝負を告げていた。

おすすめテーマ

2019年03月29日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム