【桜花賞】アステル“アーモンドの道”たどる!国枝流栗東滞在で体調万全
2019年04月03日 05:30
競馬
「次の日、早起きしなきゃいけなかったけど、ドバイターフはリアルタイムで見ました。抜け出すときの脚が凄いですよね。もちろん、アーモンドアイは別次元で比較するような存在ではないけど少しでも近づけたら…と思っています」
アーモンドアイは昨年の桜花賞が2番人気での勝利。そこからオークス、秋華賞、ジャパンCと無敗でG1ロードを駆け抜けた。このレース連覇のチャンスは国枝厩舎にしかない。この馬自身、昨年12月に中山マイルで新馬戦を快勝すると成長を促すために放牧へ。前走アネモネSは休み明けで格上挑戦と厳しい条件ながら2着で優先出走権を獲得した。堀切助手がレースぶりを振り返る。
「前走は道中、押っつけていたように遊びながら走っているんです。でも、しまいはいい脚。まだ2回しか競馬に使っていなくてキャリアが浅い分、レース慣れが見込めると思います」
アネモネS翌週の3月15日に美浦から栗東へ。国枝師は関東馬の栗東滞在におけるパイオニアとも言えるトレーナーだ。このパターンでマイネルキッツ(09年天皇賞・春)、アパパネ(09年阪神JF、10年桜花賞、秋華賞)がG1獲りに成功。ピンクカメオも07年桜花賞ウイークは栗東に滞在していた。14着に敗れたものの続くNHKマイルCで激変V!起伏が激しい逍遙(しょうよう)馬道で体を動かすことで自然と負荷がかかりレース当週の長距離輸送を避けるメリットもある。
アステルは環境に慣れるまでカイ食いが落ちたもののの、減った体は戻りつつある。1週前は坂路で4F51秒6~1F12秒8。「先週追い切ってから気合が乗ってきました。調子は上がっていますよ」と堀切助手。名門厩舎の歴史を築いた偉大な先輩の背中を追いかけ、桜の大舞台に立つ。