【ヴィクトリアM】道悪もこなせるデゼル 2頭出し友道厩舎は雨なら勝機倍
2021年05月14日 05:30
競馬
「雨?重いウッドチップコースでも時計が出るし動くから、力の要る馬場でもこなしてくれると思うよ」
全く意に介さない。ここで思い出されるのが今年の大阪杯だ。道悪未経験、小柄な牝馬のレイパパレに雨馬場を危惧する声は多かった。結果はご覧の通り。道悪はパワーでごり押しするのではなく、軽い脚さばきで難なくこなしてしまう牝馬もいるのだ。
特にデゼルの場合、欧州血統(母は仏G12勝)だけに時計が掛かる馬場はむしろプラス。晴雨兼用だ。2頭使いの友道厩舎はもう1頭のランブリングアレーが不良馬場の中山牝馬Sで初重賞勝ち。雨なら、厩舎の勝機は倍に膨らむ。
グランアレグリアを倒すのは至難。が、厩舎の勢いをもってすれば逆転も夢ではない。先週の京都新聞杯で天皇賞・春に続く2週連続重賞V。リーディングトレーナー争いの首位に躍り出たタイミングで迎えるヴィクトリアM。“鬼退治”にいざ出陣だ。