新田は29日、大勢のファンが見守る前で公開練習を行い感触を確かめた。平塚入りしてからは落ち着き払った様子で「気持ちはまだ完全に入ってないが、高まる気持ちを抑えつつ、いつでも解放できればレースはできる」と自信に満ちた表情。戦闘モードのスイッチをONにする準備は万全だ。
《22年の新田》失意のどん底から絶頂へ駆け上がった。5月いわき平ダービーの前検日指定練習中に落車し右肩鎖関節脱臼の重傷。地元で迎えるはずだった大一番を不運な事故で棒に振った。だが、驚異的な回復力で6月から復帰すると10月寛仁親王牌を優勝。G1全6冠制覇を達成し史上4人目のグランドスラマーに輝いた。勢いに乗ってグランプリ初制覇に挑む。